番外編 出発10分前の話 ページ49
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宝剣殿に行くためには、まずは妖魔界に向かわなければならない。
ナツメ達はアキノリが召喚した朱雀のワープの力で宝剣殿に向かうことにした。
出発する直後、怜奈は気を失ったアヤメの元に歩み寄る。
怜奈「…絶対助けるから」
ギュッとアヤメの手に力を入れると怜奈は立ち上がりナツメ達の待つところへと足を運ぼうとした。
その直後、ドクンッ…という心臓が高鳴る音と共に怜奈はその場に崩れ落ちた。
怜奈「……ッ！」
左の瞳が青く光り輝いた瞬間、彼女は何事もなかったように立ち上がる。
怜奈「《 …… 》」
そして再びアヤメの元に歩み寄った。
怜奈「《 あんな蜘蛛女に呪いをかけられるなんて、人間って本当に弱い生き物なのね… 》」
そう呟いた彼女は、人差し指から淡い光を放たせ、アヤメの首筋にあるアザにそっと触れた。
その直後、アヤメの表情がほんの少し和らいだのだ。
怜奈「《 …これでアザの進行は弱まったはず》」
しかし進行が弱まっただけでアヤメの命が助かるわけではない。
ジワジワと時間が削れていけばいずれアヤメの魂は食い尽くされる。
再び立ち上がると、彼女は悲しそうに眉を下げた。
怜奈「《 “ 今の私には ” これくらいしかできないの。
…力になれなくて、ごめんね 》」
そう呟くと彼女は瞳の色を元に戻し、怜奈の中に引っ込んだ。
怜奈「……！」
意識を取り戻した怜奈は頭を押さえながら辺りを見回す。
まただ。
また急に意識が飛んだ。
怜奈「…疲れてるのかな…私…」
ヨロヨロとアヤメのいる部屋から出て、彼女はナツメ達の元に向かった。
事務所前に集まったアキノリ達は、朱雀をこの地に召喚する。
アキノリ「みんな、準備はいいか？」
アキノリの呼びかけにナツメ、トウマ、ケースケ、怜奈の4人は首を縦に振る。
アキノリ「朱雀、頼んだぞ！」
朱雀「ああ、任せろ」
アキノリの合図に朱雀はナツメ達を翼で包み込み、ワープを開始した。
目指すは宝剣殿。
ゲンブ法典斧を手に入れ、必ず女郎蜘蛛を倒してみせる。
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れいな(プロフ) - sweetメロンさん» ありがとうございます^_^まだまだ拙いところもありますが応援よろしくお願いします！ (2019年1月7日 22時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
sweetメロン - とても面白いです！はまりました！更新頑張って下さい！ (2019年1月7日 14時) (レス) id: f91e96a353 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミアさん» 教えてくださりありがとうございます^_^助かりました！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 256話に『糸』が『意図』になっていますよ。 (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - お願いします。自分的にその方がバランスがとれるので。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年12月30日 22時
