250話 その後、その後の後 ページ36
＊
翌日から妖怪探偵団は総出でブラッディクローバーに取り憑かれた人達の救済にあっていた。
鉢が落下してきたときは、朱雀の風で飛ばす。
野球ボールが向かってきたらミッチーがグローブでキャッチする。
マンホールに落ちそうになったら、ジュニアが体を膨らまして穴を埋める。
落石とトラックが衝突しそうになったら、弁慶が落石を受け止める。
このようにして人々に降りかかる不幸を防いでいった。
＊
そして1週間後。
エリカちゃんの手術は成功した。
「エリカちゃん、退院おめでとう」
「お世話になりました」
ペコリと頭を下げて病院から出て行くエリカちゃん。
集めた幸運の力により彼女は無事に元の健康な体に戻ったのだ。
「本当にありがとうございました！
このご恩は一生忘れません」
ツチノコは自身の体からアークを出現させる。
そのアークは怜奈の手元に渡った。
怜奈「私がもらっちゃっていいのかな…」
最近記憶の一部がバッサリと抜き取られていることが多いが自身の記憶が抜き取られているのか。
それとも、ただ単に覚えていないだけなのか。
彼女はポリポリと人差し指で頬をかいた。
＊
怜奈が覚えていないのもそのはず。
左目だけ青い瞳をした彼女は気ままに行動していたからだ。
夜になると彼女はハルヤや洞潔の住むアジトに向かう。
それが日課なのだ。
いつも通りソファでくつろいでいると、ギギギと向こうの扉が開く音がした。
洞潔「そ、そのお姿は…！」
扉を開けた人物は数日間行方をくらましていたハルヤだった。
彼はボロボロの姿で壁に貼られている世界地図に歩み寄る。
ハルヤ「……ついに突き止めた。
姫が求める伝説の男のいる国をな！」
ハルヤの言葉に洞潔だけでなく怜奈も驚く。
怜奈「《 ハルヤくんのことだから永遠にジャングルでさまよってるとばっかり… 》」
パチパチと拍手を送るとハルヤは嬉しそうに笑みを浮かべた。
ハルヤ「伝説の男がいる国……それは、ここだ！」
ハルヤは世界地図をビシッと指差す。
その国を見た瞬間、怜奈は目を点にさせた。
怜奈「《 そこって確か… 》」
洞潔「この国では…」
ハルヤ「そうだ！」
指差した国は日本。
しかも我々の住んでいる県だった。
ハルヤは「何だその顔は、もっと喜べ！」と洞潔に呼びかけた。
怜奈「《 完全に無駄足じゃない…… 》」
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れいな(プロフ) - sweetメロンさん» ありがとうございます^_^まだまだ拙いところもありますが応援よろしくお願いします！ (2019年1月7日 22時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
sweetメロン - とても面白いです！はまりました！更新頑張って下さい！ (2019年1月7日 14時) (レス) id: f91e96a353 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミアさん» 教えてくださりありがとうございます^_^助かりました！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 256話に『糸』が『意図』になっていますよ。 (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - お願いします。自分的にその方がバランスがとれるので。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年12月30日 22時
