249話 青い助言者 ページ35
＊
怜奈「《 あなたの恩人の都合がどうであれ、罪を見逃すわけにはいかない 》」
彼女が下した厳しい決断にケースケはオロオロと慌てだす。
ケースケ「ね、ねぇ…。
怜奈の気持ちもわかるけど、その言い方は…
怜奈「《 でも… 》」
ケースケの言葉を遮ると彼女はその場にしゃがみ込んだ。
怜奈「《 あなたが自身の身を犠牲にしてまで彼女を助けたいのなら、私は力を貸してあげる。
手術が終わったら、あなたの自由を私に預けなさい。
だから、『 好きにしてくれていい 』なんて言わないで 》」
すると彼女は背を向けたままナツメ達に話しかけた。
怜奈「《 ナツメちゃん達は大丈夫？
承諾したら最後、手術が終わるまでの1週間は不幸を背負うことになる 》」
つまり、他のブラッディクローバーの呪いにかかったもの達も同様に1週間不幸に苛まれることになる。
1週間といえど、1日に何回も不幸が訪れては対処しきれないし、危険に身を晒すことになる。
ナツメ達はもちろんその条件を飲んだ。
アキノリ「妖怪探偵団、全員集合だな」
ブラッディクローバーに取り憑かれた人は数えきれないほどいる。
これは妖怪の力を借りるのが先決だ。
ナツメ「不幸の件は私達でなんとかするから、あなたは絶対エリカちゃんを助けるのよ」
「はい、もちろんです！」
その直後、怜奈の左目の色は音もなくスッと消え、元の淡い黄色の瞳に戻った。
ケースケ「それにしても、怜奈いいこと言うよね。
『 あなたの自由を私に預けなさい 』なんてかっこいいこと言っちゃってさ」
ケースケの言葉に怜奈は背を向けていた状態からクルッと振り向く。
怜奈「私、そんなこと言った？」
ナツメ「え？」
怜奈の言葉にナツメ達はあんぐりと口を開ける。
先ほど発言をした記憶がスッパリと抜けているのだ。
怜奈はキョトンとした表情で首を横に傾けた。
怜奈「……私の顔に何かついてる？」
ナツメ「う、ううん！
なんでもないよ」
苦笑いしながら両手を振るナツメ。
その一方で、ケースケとアキノリは「なんでさっき言ったこと覚えてないんだろ？「きっとあの若さで認知症発症したんじゃねぇか？」とコソコソと耳打ちしていた。
その数秒後、内緒話を聞いていた怜奈は2人の頭に向かって鋭い鉄拳を炸裂させたのだった。
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れいな(プロフ) - sweetメロンさん» ありがとうございます^_^まだまだ拙いところもありますが応援よろしくお願いします！ (2019年1月7日 22時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
sweetメロン - とても面白いです！はまりました！更新頑張って下さい！ (2019年1月7日 14時) (レス) id: f91e96a353 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミアさん» 教えてくださりありがとうございます^_^助かりました！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 256話に『糸』が『意図』になっていますよ。 (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - お願いします。自分的にその方がバランスがとれるので。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年12月30日 22時
