番外編 さすらい者の願い ページ23
＊
アジトでのんびりとくつろいでいると、空はすっかり夜になっていた。
怜奈「《 先生ー。
喉乾いたから水飲むね？ 》」
そう言いながら怜奈はコップを手に取り、ウォーターサーバーの前に立った。
洞潔「怜奈様にお手を煩わせるわけには！
ソファでくつろいでてください」
怜奈「《 大丈夫大丈夫。
水くらい自分で勝手に飲むから 》」
軽く手を振るとウォーターサーバーの前にコップを差し出した。
その直後、
“ ドクンッ…ドクンッ… ”
怜奈「《 ……！ 》」
突然頭の中が霧で覆われたように真っ白になった。
ドクンッ、ドクンッという心臓が鳴り響く音と共に怜奈の青い瞳が揺れ出す。
その直後、台所からガシャンッという何がが割れた音が響き渡った。
洞潔「怜奈様…！」
慌てて駆けつけると、そこには床に手をついている怜奈がいた。
彼女が床に手をついた近くには、水が注がれたガラスのコップが勢いよく割れてカケラとなり床に転がっていた。
洞潔「怜奈様、大丈夫ですか！？」
額からダラダラと汗を流す怜奈。
一瞬青く輝いた彼女の左目が揺らいでいた気がした。
怜奈「《 ごめん、ちょっと疲れたから…。
帰るね、私… 》」
「《 コップ割っちゃってごめんなさい… 》」と軽く謝るとフラフラとした体勢で窓から勢いよく出て行った。
怜奈「《 ……早く、取り戻さないと 》」
そう呟いた彼女は、ビルや家の屋根をつたって自宅へと戻って行く。
そして、いつも彼女が歌を歌っている工事現場のてっぺんに登った。
すると彼女は息を乱しながら鉄骨の骨組みのてっぺんにペタリと腰を下ろした。
乱れていた息をゆっくり整えていく。
そして彼女はスマホを手に取り、《 セバス 》を起動させた。
怜奈「《 ………ひとつ聞いてもいい？ 》」
ピシャンと汗が鉄骨を濡らす。
震える手で、彼女はスマホに話しかけた。
怜奈「《 ……私には…
あと、
.
.
.
.
.
どれだけ時間が残されているか……教えて？ 》」
240話 悲劇のブラッディクローバー→←番外編 主人の居場所
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れいな(プロフ) - sweetメロンさん» ありがとうございます^_^まだまだ拙いところもありますが応援よろしくお願いします！ (2019年1月7日 22時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
sweetメロン - とても面白いです！はまりました！更新頑張って下さい！ (2019年1月7日 14時) (レス) id: f91e96a353 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミアさん» 教えてくださりありがとうございます^_^助かりました！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 256話に『糸』が『意図』になっていますよ。 (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - お願いします。自分的にその方がバランスがとれるので。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年12月30日 22時
