237話 冗談を本当に ページ19
＊
セバスさんが喋り出した途端、禍々しいほどの黒いオーラがケースケとタンクとコージを包み込む。
その直後、3人の体が勝手に動き出したのだ。
怜奈達をもの凄い速さで通り過ぎるケースケ達。
3人の背後にはセバスさんと思わしき影が身を潜めていた。
ケースケ「うわぁああああ！！」
体が言う通りに動かない。
3人は縦列に並びながら全速力で走っていく。
慌てて3人を追いかける。
アキノリ「セバスさんは、どうしてもお願いされたことを叶えたいんだな」
トウマ「でもどうして？」
セバスさんが望みを叶えようとする理由。
命令した者への忠誠心なのか。
はたまた理由は別にあるのか。
ナツメ「だとしたら本当にケースケ達は！」
ナツメは顔を真っ青にさせる。
思い出してみよう。
彼らはセバスさんに、
なんとお願いした？
怜奈「……元町タワーのてっぺんから…飛びたい…！」
伝染するように怜奈の顔もサッと青ざめる。
人間が空を飛べるわけない。
タワーから飛び降りたら彼らの体はひとたまりもない。
最悪の場合は死の道を行くはめになる。
こうしている間にも、ケースケ達はタワーの非常階段を着々と登り進めていた。
ナツメ「もう、あんなところまで！」
怜奈「ケースケくん！！
私の声聞こえるッ！？」
必死に叫ぶ怜奈。
しかし、彼らはタワーのてっぺんに登っていく恐怖で声は愚か、我々の姿も視界には入っていないだろう。
策を講じる為に、アキノリは幻獣の朱雀を呼び出す。
アキノリ「朱雀！
ケースケの先回りをしてくれ！」
朱雀「心得た！」
アキノリとナツメと怜奈は朱雀の背中に乗り、ケースケ達の先回りをする。
トウマは下からケースケ達を追うことにした。
朱雀はアキノリ達を乗せてタワー沿いを上昇していく。
怜奈「でも、アキノリくん。
どうやってケースケくん達を止めるの？」
アキノリ「あー…それは…」
苦笑いをするアキノリ。
まさか止め方がわからないのだろうか。
タワーから落ちてきたところを受け止めても、彼らは再びタワーに登ろうとするだろう。
義経「よく見るのだ」
声のする方を向くと、トウマが義経を憑依召喚して上まで登ってきた。
彼は目を凝らしながらケースケ達を見る。
義経「あの妖怪は人間の影に取り憑き操っている。
ならば影を叩けば良い！」
そう言うと彼はケースケ達の影に向かって攻撃を仕掛けた。
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れいな(プロフ) - sweetメロンさん» ありがとうございます^_^まだまだ拙いところもありますが応援よろしくお願いします！ (2019年1月7日 22時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
sweetメロン - とても面白いです！はまりました！更新頑張って下さい！ (2019年1月7日 14時) (レス) id: f91e96a353 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミアさん» 教えてくださりありがとうございます^_^助かりました！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 256話に『糸』が『意図』になっていますよ。 (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - お願いします。自分的にその方がバランスがとれるので。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年12月30日 22時
