検索窓
今日:3 hit、昨日:49 hit、合計:281,275 hit

21話 ページ24

ミッチーとウィスパーがケースケを挟み込む。

ウィスパー「おしくらマッスル!」

ミッチー「押されてマッスル!」


ケースケ「こ、こんなの夢だし!普通の悪夢だし!」


ケースケは苦しそうな状況の中、まだ否定する。
よっぽど認めたくないのだろうか。



私は再び、うすらぬらのページを見る。

怜奈「この子なら、連絡取れるんじゃないかな?」


アキノリ「そうだな!じゃあ早速聞き込みだ!」


ウィスパー、ミッチー「マッソー!!」









こうして私達は、死者の乗る自転車に襲われたらしいリョウくんに聞き込みをすることにした。


どうやらリョウくんは襲われた恐怖で体が震えている。


トウマ「襲われたのはいつ?」

リョウ「…しばらく前から、付け狙われているような気がしたんだ。

一人で歩いていると、後ろに気配を感じたりね」



怜奈「…うん、それで?」


リョウ「そんなことが続いてさ。…そして昨日!ついにやつが現れた!」


死者の乗る自転車はリョウくんに向かってこう言ったらしい。


「お前じゃない……。お前じゃ、なぁああぃいいぃいい!!!!」



リョウくんが襲われた後、頭に何か噛み付かれたような感覚があったらしく、その後は何も覚えていないらしい。


アキノリ「間違いない。これは妖怪の仕業だ」


トウマ「でも、一体どういう妖怪なんだ?」


たしかに、私もそういう妖怪は見たことないし
襲うような悪い妖怪は知り合いにはいない。


うーんと考え込んでいると、アキノリくんが口を開いた。


アキノリ「恐らく、墓場から蘇った死者が
髪を振り乱しながら自転車に乗って襲ってくるとか」

リョウ「うう!」

ちょ…リョウくん怖がってるよ。


アキノリ「あるいは…死んだ人間の顔が乗っかっているとか」


更にリョウくんは怯え出す。


怜奈「おい!!リョウくんが怖がってるってのに、何更に怖さ倍増するようなこと言ってんだよ!!」


アキノリ「…ご、ごめん」

冷や汗をかいてアキノリは謝る。怜奈がキレると後から大変になると思ったからだ。

怜奈は元の優しい表情に戻り、リョウくんに話しかける。


怜奈「…大丈夫だよ。……妖怪はね、本当はすっごく優しいの。孤独だった私を救ってくれた大切な存在なんだよ?…この怪奇案件は私達が絶対に解決するから、どうか妖怪のことを嫌いにならないで…?」



私はリョウくんの手を握り、そう言い聞かせた。



トウマ「……」

22話→←20話「死者の乗る自転車」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (104 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
216人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

極・吹雪姫 - また更新して。面白くて、ずっと見ていられるわ。 (2019年4月21日 13時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - 頑張ってくださいね!よかったら、私の小説も読んでみてください!(*>∀<*)話から結構外れていますがよろしくお願いします。恋愛系の小説です (2018年7月7日 12時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - あっきー like u very muchさん» ありがとうございます^_^早く本編に追いつくように頑張ります! (2018年7月7日 12時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - こんにちは!あっきー like u very muchといいます。よろしくお願いしますm(._.)m小説、おもしろかったです!頑張ってください(*>∀<*) (2018年7月7日 9時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れいな | 作成日時:2018年6月17日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。