16話 ページ17
＊
私の意識は、ある記憶の中へと引きずりこまれる。
目を開けると、小さな男の子がいじめられていた。
怜奈「…あれは、子供の頃のケースケくん？」
そのとき、
『うわぁあああ！！』
誰かが、ケースケを助けるためにいじめっ子を
退治した。
ケースケ『いてて…』
？『なんだよ、おめぇは弱虫だなぁ』
ケースケ『助けてくれてありがとう』
ケンジ『おう！』
あれは、人間だった頃の亡霊番長…。
怜奈「あなたが見せたかった記憶なんだね」
私は２人の様子を穏やかな表情で眺めていた。
＊
ケースケ『アイツら、オレばっかりいじめてくるんだ』
ケンジ『なら、アイツらがまたお前をいじめに来たら、オレがやっつけてやってもいいぜ！』
ケースケ『本当！？』
ケンジ『おう！そのかわり条件がある』
ケースケ『条件？』
ケンジ『降参って言わないことだ』
ケースケ『え！』
ケンジはブランコから飛び降りて、
クルッとケースケの方を向く。
ケンジ『人間ってさ、オレみたいにデカイ体のやつ
もいれば、お前みてぇにちっちぇーのもいる。
腕っぷしが強いのとか体がでかいのとかは、
どんだけ飯を食ったかの問題だ。
だけどな、本当に強いやつってのは
ここが強い人間のことなんだ』
そう言ってケンジは、自分の胸を叩く。
ケンジ『自分が悪くないって思ってるんだったら
最後まで立ち向かうんだ。
お前が本当に強いやつなら、オレはお前に力を貸すぜ！』
ケースケ『え？』
ケンジ『いいか？男は勇気だ！！』
ケースケ『ケンジくん…！』
ケンジ『ケンジでいいよ』
ケースケ『うん！男は勇気、だね！』
ケースケは自分の拳をケンジの拳に合わせる。
怜奈「…ケースケくん」
亡霊番長、これがあなたにとって大切な宝物なんだね。
ケースケくんは、今でもちゃんと約束を守ってるよ。
そのおかげで、あのときのケースケくんは
とっても強かった。
怜奈「…男は勇気か」
その瞬間、目の前が真っ暗になる。
怜奈「！！？」
そして怜奈はまた別の場所に飛ばされた。
＊
怜奈「……ここは？」
辺りを見回す。
おそらくまだ記憶の中にいるらしい。
騒がしい音が聞こえる。
怜奈「…！！？」
そう、ここは…
ケンジくん交通事故に遭った場所だった。
怜奈の視界には、潰れてボロボロのケンジくんの
自転車がうつった。
その瞬間、意識は途絶えた。
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極・吹雪姫 - また更新して。面白くて、ずっと見ていられるわ。 (2019年4月21日 13時) (
レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - 頑張ってくださいね！よかったら、私の小説も読んでみてください！(*>∀<*)話から結構外れていますがよろしくお願いします。恋愛系の小説です (2018年7月7日 12時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - あっきー like u very muchさん» ありがとうございます^_^早く本編に追いつくように頑張ります！ (2018年7月7日 12時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - こんにちは！あっきー like u very muchといいます。よろしくお願いしますm(._.)m小説、おもしろかったです！頑張ってください(*>∀<*) (2018年7月7日 9時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年6月17日 13時
