公園 ページ12
『ハァハァハァ』
一虎一虎一虎一虎っ！会いたい、ちゃんと話したい。
一虎を傷つけるから突き放した？違う。殺人鬼の娘ってことが一虎にバレて拒絶されるのが怖かっただけ。全部全部…。自分のためだった。
着いたのは「公園」。この公園は私たちにとっては日常の一部になっていた。
「姉ちゃんっ！」
息切れをし、ハァハァと膝に手を付き肩を揺らしていると前から知り尽くしている声が聞こえた。
『一虎…。』
目が合うと猛ダッシュでこっちに向かってきて、
ぼふっ！！ドスっ
思い切り抱きつかれ後ろに尻もちをつく。
そう、いつもの日常のように。
『一虎…。ごめんね。あのね、私…私。』
「言わなくていいよ、全部知ってる。」
あぁバレちゃったんだ。でもなんでだろう、嫌じゃない。バレて欲しかった…？…自分でもよくわかんないや…。
「俺の事嫌い…？」
『んなわけないじゃん、ずっと大好き。』
「俺、姉弟としてはやだよ」
『姉弟…？違うよ、弟が好きなんじゃなくて一虎が好きなの。』
曖昧に答えるとぷくーとほっぺを膨らまして胸に押し付けていた顔を上げた。
「俺は姉ちゃんを彼女にしたい。好き、大好き、愛してる」
『うん、私も一虎を彼氏にしたい、ずっと愛してるよ』
え、ほんと！？とにぱぁと笑いながらもすごく混乱していた。より一層腕の力を入れて。
『でも本当にいいの？私殺人鬼の娘だよ、』
「姉ちゃんは姉ちゃんじゃん、関係ないー」
『万次郎くんと同じこと言うねw』
ええ！？マイキーと会ったの！？とめちゃくちゃ肩を掴んで前後に揺らしてくる。
『う、うん。一虎のこと好きなんだけど私が殺人鬼の娘だから何も出来ない…。って話したらAはAじゃん、それは一生変わんねぇよ。って。万次郎くんのおかげだよ。』
「そっか、マイキーに感謝しないとな…！」
2人で家に戻った。お父さんとお母さんが居る家に。
玄関を開けるとお母さんが慌ててこっちに走ってきた。
「一虎っ！どこにいって…A…。」
お父さんはあの後出ていったらしく、一虎も自分の前からいなくなってしまうんじゃないかとずっと不安だったそう。私たちが付き合うことになったことを伝えると反感することも無く。幸せにね、とちゃんとお母さんとして私たちに接してくれた。
私は今の家でそのまま、一虎も私に来ることになった。一虎が無事なら全然いいとお母さんは認めてくれた。
ありがとう、お母さん。
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あんず - 一虎あああああああああ (2021年11月6日 17時) (
レス) @page24 id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
いふふぁん(プロフ) - 一虎しか勝たんさん» どーぞお呼び下さいっ！一虎しか勝たんはマジで分かりますww (2021年10月19日 21時) (レス) id: 0846e920cc (このIDを非表示/違反報告)
一虎しか勝たん - んーいふふぁんさん神とお呼びしてもよろしいでしょうか？ (2021年10月19日 20時) (レス) @page24 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いふふぁん | 作成日時：2021年10月11日 20時
