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4話 ページ5

ーーーー
過去


勇利「じゃーん!」





優子「すごーい勇利くーん!」





『勇利がどんどんうまくなってくー!』





勇利「えへへー うわぁ!」ドンッ





『っ!?』倒れてきた勇利にぶつかって転んだ






西郡「邪魔すんなさデブ!」






優子「豪くん!新しく入った子いじめちゃダメでしょ!!」





西郡「デーブデーブ!」






優子「コラー!!!」



ーー





優子「ロシアのヴィクトル・ニキフォロフ世界ジュニア歴代最高得点で金メダルだって!」





『かっこよかー!』






勇利「ムッ (テレビ映るヴィクトルを見る)うわぁ…!」





ヴィクトルに嫉妬してみたり






優子「ヴィクトルならこうっ!」






『すごーい!』パチパチ




ーー





優子「ヴィクトル、プードル飼ってるんだって!」





『勇利もプードル飼い始めたの?』






優子「かわいかー!」






勇利「うん、名前もヴィクトル」






優子「本当にヴィクトルの事が好きなんだね!」





『勇利とヴィクトルが戦ってるとこ早く観たいな』





優ちゃんを追っていた2つの視線はいつしか1つになり




僕は優ちゃんを見つめるAを追うようになっていた。



ーーーー



『あ、勇利。今から滑るよね?待ってね、今片付ける…』





勇利「あの、2人に見てほしくて」





Aに眼鏡を渡す





勇利「試合が終わってからずっと練習してたんだ…見てて」





リンクの中心に立つ勇利





スタートのポーズに入る





『これは…』





滑る勇利に釘付けのA





Aの為に滑り彼女に熱い視線を送っている勇利





[離れずにそばにいて]





まさに今の2人にもってこいの曲






2人に気を使い優子は気づかれぬよう






スタッフルームへ姿を消した






西郡「あの雰囲気は気まずかねー」






優子「見てたの?」






西郡「始まる少し前に幼稚園から帰ってきた」






優子「…ところで三つ子たちは?」






西郡「…あれ?」

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作者名:椎奈* | 作成日時:2018年1月1日 7時

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