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2話 ページ3

翌年3月ー九州


長谷津に帰ってくるのは5年ぶりか




ボロかった駅も高架式になって




勇利「えぇっこれは!?」




一面に勇利のポスター




ミナコ「勇利!なにこそこそしてんの!?」





勇利「ミナコ先生!」





ミナコ「5年ぶりにおっかえりー!!」





勇利「何でここに?」




あぁ、そうか
ミナコ先生が帰省する情報聞きのかずわけないよな



「あれ、勇利じゃなかと?」
ザワザワ



地元出身ってだけで僕のことを応援してくれた長谷津のみんな



ひとりひとりに説明できないけど、僕の脳内で勝手に解説するね
ーーーー
勇利「ただいまー」




ミナコ「寛子!勇利お届けに上がりましたー!!」




寛子「ミナコ先輩、迎え行ってくれてありがとうね!勇利お帰り!」




勇利「ただいま…5年間帰って来れなくてごめん」




寛子「よかよか!こっちこそ卒業式行けんでごめんねぇ」


タッタッタッ

『勇利!!』





勇利「A!」





『お帰りなさい!』抱きつく





勇利「うわっ!…ただいま」





3回目になるけど僕の脳内解説始めるね





この子は勝生A 旧姓桜月





言われなくてもわかってると思うけど、僕の幼なじみでお嫁さんです



元日本女子フィギュアスケート選手でシニアに上がってから世界選手権5連覇してます



小さい頃の約束が20歳になったら結婚だったから2人とも20歳になってからプロポーズしたら、『今シーズンで5連覇だから引退するね』って言い出し、あっさり5連覇してあっさり引退してしまった


まぁ彼女なりのケジメだったんだなと理解してます


ミナコ「あらー結婚4年目にしてまだ新婚みたいねー、て言うか寛子痩せた?」



寛子「痩せとらんー!ミナコ先輩は酒飲んどっても変わらんですね!」




ミナコ「駅で見たときから思ってたけどアンタのその腹なに?」





『…勇利、回した腕が届かないんだけど』





勇利「ひぃっ!」





ミナコ「ちょっと含め脱ぎな!」





勇利「やだやだミナコ先生!!」





ミナコ「いやぁぁぁぁぁ」





利也「なんや、お母さんにそっくりばい!」





ミナコ「利也さん!笑い事じゃないですよ!」





『フィギュアスケーターとしてあるまじき太り方ね!』




利也「昔から太りやすかったもんな、しょうがなか
今夜はいっぱいカツ丼食べんね!」




勇利「その前に…」





寛子「そうやったね、ヴィっちゃんに挨拶してこんね」

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作者名:椎奈* | 作成日時:2018年1月1日 7時

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