初めての恋を貴方に捧ぐ

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波瑠「え、留学？！阿部くんが？！」


『波瑠シー！声大きいよ！』



選択授業で唯一文系と理系で亮平と分かれる授業があってその時に私の親友の波瑠にいつも話を聞いてもらっている


波瑠とは小学校から大の仲良しで亮平とも３人でしょっちゅう遊んでた


今たまたま自習で思い切って相談してみれば波瑠の声のせいで周囲の視線が一気に集まった。

波瑠「ごめんごめん、で、阿部くんはなんて言ってたの？」



『行かないって。俺理系だしって…』


大事な幼馴染みを置いていけないなんて言われたことは少し小っ恥ずかしくてさすがに波瑠にも言えない



波瑠「行かないならよかったんじゃないの？…なに、また自分が阿部くんの邪魔をしてるって言いたいの？」



何、この人、エスパーなの？！



波瑠「図星か…。でも阿部くんがそれでいいって言ってるならいいんじゃないの？てか。なんでそんな感じなのに2人付き合ってないのかが疑問だわ…」




『私だって…』


私だって亮平に恋心が芽生えてしまった時から叶うのなら。と思ってた


でもこの関係が壊れてしまうのなら…


第一亮平は私のこと幼馴染としか思ってないんだから…


それに…


波瑠「あぁ、そんな悲しい顔しない！
本当に留学行きたくなかったんだと思うし、ね？」


『うん、そうだね。ありがとう』



なんて言ったもののやっぱり心にモヤは残る。



私のせいで亮平は私から離れられないのか。
だとしたら私はいつまで亮平を縛ってしまうんだろう…

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