初めての恋を貴方に捧ぐ

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佐久間：大丈夫だった？



そう送られてきた通知の音で目が覚める


『あれ…私…』


母「A、大丈夫？」


目の前に飛び込んできたお母さんの表情はとても悲しそうな顔をしていて。


『えっと…』


母「亮平くん、ずっと隣にいてくれてたわよ。」


その一言でやっとさっきまで起きてた事に理解する。


『りょうへい…は…？』


母「用事があるからって帰ったわよ。ちゃんとお礼しておきなさいね。あんたが寝てる間もずっと背中さすってくれてたんだから」


そういえば用事があるって言ってたのにそれを置いてまだ私のところに来てくれてたんだもんな。


母「警察には亮平くんから連絡してくれてるみたいだから。今はあんたの体調気遣って事情聴取は延ばしてくれてるみたい。」



『そっか…助かる…」


何から何までやってくれてたんだ。

後でお礼しとかないと。


その間にもピコンとスマホから音が鳴る


先にさっくんにも連絡しないとな。


そう思ってLINEではなく電話で返す


桃「もしもし？！」

思ったよりも早くにつながって心配かけてしまったな。と感じた


『あ、ごめんね。さっくん。ちょっと疲れて寝ちゃってた』



桃「ほんと！よかった〜…全然連絡こないから焦った！」


『あれ？そんな時間たってた？』


桃「経ってたよ！俺が最初にLINE送ったの２時間前とかだもん！」


そう言われて時計を見れば21時を過ぎていて。

『ごめん、さっくん。ちょっとまってね！』


桃「んっ？うん！」



『お母さん！亮平っていつまでここに居た？』


母「えぇ？そうね、30分前ぐらいかしら？」


やばい、結構な時間隣にいてくれたんだ。


桃「Aちゃん？どしたの？」



電話越しに心配そうにするさっくんの声が聞こえて慌てて我にかえる


『ごめんね、いや。亮平がずっと隣にいてくれてたみたいで…申し訳ないなと思って。先輩とデートだったかもしれないのに…』



そういえば「はい？！」と大音量でそう叫ぶから慌てて耳からスマホを離す


『ねぇ！びっくりするから！』

そういえば「ごめんごめん(笑)」なんて笑う



桃「てか、Aちゃんきいてなかったの？！」


『え、いやなにが？』


桃「阿部ちゃん、結構前に別れてるよ？」



『…え？』

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