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『行ったかな…?』


緑「シッ。まだ喋っちゃダメ」


階段の影に隠れて身を潜める


亮平の手が肩に触れて冷たい。
びっくりしすぎて頭が追いついてないけど私今亮平に抱きしめられてる?




そう思ったら心臓のリズムが速くなる。


こんなに近くにくっついてたらバレちゃう…


緑「よし、行ったみたい。ごめん、痛くなかった?」


さっきまでの温もりがスッと私の身体から離れ寂しくなる


『へ、平気…。でもびっくりしたね。』



緑「人生初の反省文を書くところだった…」



ほっとしたのか肩を撫で下ろす
確かに学年1優等生と言われる亮平が反省文なんて学校中大騒ぎになりそう。



緑「てかなんか言おうとしてなかった?」

そう言われてふと思い出す

やばい。このタイミングで…恥ずすぎる


『あ、えっと、なんだっけ?』



緑「なんだよそれ(笑)」


『ごめん。(笑)』


結局いえなかった。

波瑠に言われそう…
緑「部屋はどこ?」



『あ、もうすぐそこ。だからここで大丈夫』


緑「そっか、じゃあここで。おやすみ」


『うん!おやすみ』



もう諦めよう。そう思って歩き出した時



緑「A。」



そう呼び止められ振り返る



『どしたの?』


振り返れば少し顔を赤くして私を見る




緑「今日の格好。可愛い…」


『えっ…?』


今…なんて…?



緑「いつ言おうか迷った。」

口元を手で隠しながら恥ずかしそうにそう言う

目線すら合わないけど「可愛い」と言われたことが凄く嬉しい


緑「ほんとは佐久間が言う前に言いたかったんだけどさ。言うに言えなかったし。なんか雰囲気違くて喋りづらかった。」


だから喋ってくれなかったの?
嬉しすぎる理由に私も顔が赤くなるのがわかる


『亮平怒ってたのかと思った』


緑「え、そんなつもりは…!でもごめん、態度悪かったよね?」


なんだ、初めから気付いてたんだ

怒ってないって言う安心感と嬉しさで涙が出そう。


てか泣いてる



緑「ちょ、泣くなって。ごめんごめん」


そう言って優しく頭を撫でてくれる

緑「でも嘘。ちょっと怒ってるかも…」



『っ…へっ?』


緑「露出多すぎ。だからナンパなんかされんだろ」


『あれナンパじゃないよ!ただ道を教えてくれようとして…』



「はぁ?」


そういうとさっきよりもまた距離が近くなる



「もっと、自分のこと大切にしろよ。」


『ちょ、亮平…?!』

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みるきー(プロフ) - 初めまして。一気読みさせて頂きました。ドキドキとキュンキュン…そして号泣。すごく感動しました。続編も読ませて頂きます! (2020年9月3日 12時) (レス) id: 7088d3dbef (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ - まりなさん» コメントありがとうございます! この後二転三転と展開が変わっていきますのでドキドキしてくたら嬉しいです! (2020年7月20日 8時) (レス) id: 8abb008388 (このIDを非表示/違反報告)
まりな(プロフ) - つ…ついに主人公が伝えちゃった…!?両片想いのすれ違いのお話胸キュン過ぎて大好きです…!!更新大変だと思いますが楽しみにしています! (2020年7月18日 1時) (レス) id: 4917011bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ - バチスタファンさん» いつもコメントありがとうございます!不慣れなものでご期待に添えるかわかりませんが頑張ります!本当にありがとうございます!! (2020年6月25日 16時) (レス) id: 9322368bde (このIDを非表示/違反報告)
バチスタファン - 新作おめでとうございます!こちらも読ませて頂きます。最初からキュンキュンしまくりで、先が楽しみです!更新頑張ってください!! (2020年6月24日 23時) (レス) id: 6aac85beb1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぅ | 作成日時:2020年6月24日 21時

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