初めての恋を貴方に捧ぐ

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それから2ヶ月経った頃




あれから何事もなかったかのように至って普通の日常を過ごしてた。




でも私はまだ心の中に亮平がいて。

けど亮平の隣には先輩がいて。



悔しいけどそれでもいいって。
この時はそう思ってた。

.





.





『あぁ〜！もういいよー！！』



波瑠「うるさいなぁ〜！？ 良いから私に着いてきなさいよ！」



『もう別に今ある服でいいもん…』



「だめ！アメリカに行くんだから！お洒落しないと！」


私たちは明日から修学旅行。
それも2泊3日アメリカに行く。

制服じゃなくて私服で行くからって波瑠が気合入っちゃって…


もう10件も店回って正直疲れた…

『あ、あれ可愛い…』


そんな時たまたま通りかかったお店で可愛らしいワンピースを見つけた


けど露出多めのオフショルワンピ。


私には無理だな。


波瑠「あ！A！この服とかどう？」


波瑠が指差すのは私が可愛いとおもったワンピ


『え、あ、か、可愛いね！』


まさか私の声聞こえてた？！って思ったけど本人はそんな素振りを見せなくて。



波瑠「これ良いじゃん！買いなよ！」

ハンガーにかかってあったワンピをとればはい！と渡してくる




確かに可愛いけど…


『無理無理！絶対無理！
まず私こんな服普段きないもん…』



普段ワンピースなんて着ないし、露出が多めなのも着ない私からしたら少し抵抗がある



波瑠「でもこういう服も着ていかないと振り向いてくれないよ？！」


「ほら。似合ってるじゃん！」と私にワンピースを当てて鏡越しでそう話す



『でも別に見てほしい相手いないし…』


ふてくされたように言えば「はぁ。」とため息をつく


波瑠「嘘つき、まだ阿部くんのこと諦められてないくせに」


『…えっ？！あっ！？』


鏡越しに見える波瑠の顔は全てお見通しみたいな顔でやっぱりこの人エスパーだ。



波瑠「ほらほら！これ買いな！Aに似合いすぎてる！」


『…え〜』


まだ波瑠の手で私に当てられてるワンピをじっと見つめる


『…変じゃない？』


波瑠「うん！」


『じゃあ…買ってくる！』


波瑠「そうこなくっちゃ！じゃあ私はここで待ってるね！」


結局上手いこと波瑠に乗らされちゃったな


でも確かにこの服可愛い。
少しでも亮平見てくれるかな…

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