数原くんの最後の恋人 (ページ2)

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Aside

ハ『どうしたの、めちゃめちゃブスになってるけど』

「ほっといて、、」

自分の人生にため息出るなんて
この子に言っても辛気臭いって言われるだけだ。

きっとこれからも、ふつーに生きてふつーに歳とってくだけ。

ハ『あ、今日の講義終わったらついてきて欲しいとこあんだけど。』

この大学に入って、初めての友達ハルちゃんが目を輝かせて言う。

性格はものすごくサバサバ。
常に毒舌で嘘を絶対に言わない。
そんなところが好きなんだけれど。笑

「バイトまでなら大丈夫だけど。どこ行きたいの？」

そんな私の言葉に
講義中にも関わらず、いじりまくっていた携帯の画面を見せてきた。

「GENERATIONS、、？え、ハルちゃんEXILEとか好きだったっけ？」

ハ『実は、前友達に誘われてライブ行ってからずっと気になってて、、
色々調べちゃったの笑』

「あ、その人みたことある。片寄くん、でしょ？」

ハ『そうそう！、、私が推してる人、どの人だと思う？』

7人の男性達が並ぶ写真を拡大して
彼女が好きそうな顔や体格を捻りこんでいく。

「うーん、、この人！」

ハ『亜嵐くんかぁ。王道のイケメンだよね。』

「違った？笑」

ハ『ふふっ、正解はぁー、、この人っ！』

綺麗にネイルが施されたハルちゃんの指が差したのは
その中では特別に身長が高いわけではないものの
鍛え抜かれた厚みのある身体に、薄いカラーのサングラスが特徴的な
ワイルド感溢れる彼だった。