お前のおかげ【影山飛雄】 (ページ14)

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13.そんなにシリアス系にするつもりはなかったのに！ページ14

影山｢A｣

『おーおつかれ。さ、帰んべ』

今日、日向と仲間の自覚を証明するために3vs3をやった。

久々に、バレーをやってて面白いという感覚を味わった。

Aにも、見ててほしかった。

影山｢そういえば｣

『ん？』

影山｢今度の火曜日、及川さんたちと練習試合することになった｣

『及川さんかー、懐かしい響きだねえ』

影山｢A、見に来れねえ？｣

『うーん残念！女バレの定休日は水曜だからね〜』

見に行きたかったなあ、とポツリ呟くA。

『そういやさ！なんで烏野でバレーしたかったわけ？』

さっきのトーンとは打って変わって、明るく話しかけてくる。

影山｢烏野に烏養監督が戻ってくるって聞いたから｣

『あーあの鬼監督ね』

影山｢会ったのか？！｣

『いや、私は話聞いただけ』

それに、

Aがバレー部入ったって聞いたし。

っていうのは言わねえ。言うと調子乗るからな。

影山｢Aは、

なんで女バレのマネージャーなんだよ｣

Aは、えーなんて言ってるけど顔は嬉しそう。

『女バレのキャプテン、結さんっていうんだけど、

勝ちたいまだ諦めてないっていうのが周りにも伝わるくらい、バレーに対する想いが強くて、本当にバレーが好きなんだろうな、って人なの。

そこが飛雄と重なったんだよね。

でも飛雄と違うとこもあるんだ。

キャプテンだからって自分のことはいつも後回しにして、みんなのことを1番に考えてる。

まあ、支えてあげたい！って思っちゃったんだよね～。

今は女バレみんなのことを支えたいって思ってるけどさ！』

えへへー、と恥ずかしそうに話すAが少し羨ましかった。

仲間の役に立とうとしているAが、

誰かに仲間だと思われることが、

羨ましかったんだ。