JK×タイワンオオヒラタクワガタ 2

2-20 ページ23

樹side

樹「さぁ、洗いざらいはいてもらおうか」

『？何のことですか？』

樹「壱馬さんが最近Aちゃんの様子がおかしいって悩んでるんだ」

『私おかしくないですよ？』

樹「でもいつもよりわらわないし、外に出ないし、口数も減ったって」

『それは気分です』

う、手ごわい

樹「ご飯食べてるのも寝てるのも見てないって」

『、、、』

樹「前に会った時よりも明らかに痩せてるし目の下にクマもできてる」

まあ壱馬さんは気づいてなかったけど

そりゃそうか毎日会ってるんだもんな

『確かに食べれてないし寝てません』

樹「それは何で？」

『最近課題に追われてるんです。テストも近いですし。』

樹「それはほんと？」

『ほんとです』

その瞬間Aちゃんは手をぎゅっと握り下唇を噛んだ

人間は嘘をついて助けて欲しいときどこかに力が入る

前に知り合いが言っていたことを思い出す

何か隠してるなそう思った

でもあまり問い詰めてもかわいそうだし徐々に聞き出していこう

部屋を出ると壱馬さんと目が合って首を横に振った

すると顔が曇り不安そうな表情になった

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