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『「、、、」』
今この状況で部長と二人っきりになるんがものすっっっごく気まずい。
なーにが後は若いお二人で〜なん、、、まぁ、パパ達は仕事の話があるから私達がその会話から追い出されるのは必然的っちゃ必然的やけど、、、だからっていきなり私達置いてどっか別の部屋行っちゃわんといてよぉ、、、
何話せばええか分からんし、スマさんに何度か教えて貰った風炉でおもてなしした時も気まず過ぎて部長の目ぇ見れへんかったし、、、彼も私が淹れたお茶を一口喉に通すと、私の目を真っ直ぐ見つめ、微笑を浮かべながら美味しいとただ一言述べただけで、見た事の無い部長の表情に私は混乱してしまった。
_____一体どっちが部長のほんまの姿なんや、、、?
黙ってそんな疑問を抱いていると、先に口を開いたのは彼の方やった。
「、、、こんな形になるとはな」
『、、、流石に驚きましたよ』
「それはこっちも同じなんやけどなあ笑」
眉を下げながら笑う部長に嘘を吐いている様子は見られず、本当に私が
だが、今の私はどうも冷静ではない。
「まさか東條の娘やったとはな、、、」
_____ドクンッ
心臓が一層大きな音で跳ねる。自分の耳には心臓の音しか聞こえない。額には冷や汗が伝う。手足が微かながら震える。
"東條の娘さんだから_____"
ヒソヒソヒソヒソ
"Aちゃんってさ_____"
ヒソヒソヒソヒソ
『わたしっ、はっ、、、』
「_____ぃっ、おいっ!!」
『っ!はぁっ、はぁっ、、、すみ、ません、、、』
「謝らんでええ。あんま喋るな。落ち着いてまずは息を整えるんや」
部長に背中を摩られながらゆっくり息を吸う、吐くを繰り返すと次第に呼吸も安定し、体の震えも治った。
『すみません、お見苦しい、ところを、、、』
「だから謝らんでええ。きっと何か、良からぬものを思い出させてしまったんやろう?」
『えっ、なんでそれを、、、』
「、、、俺も、同じようなもん、やから」
_____
ヤクふつをご覧頂いている皆様、こんにちは黒翠です。
新生活の方が忙しく、長らく更新出来ず申し訳ございませんでした。
もう少し忙しい日々が続きますが、8月辺りからは前の様な頻度で上げていきたいと考えております。
それまで気長にお待ち頂けると幸いにございます。
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黒翠(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます!この作品に出会って下さったということに、感謝の気持ちで胸いっぱいです。お優しいコメントをありがとうございます! (2023年3月14日 0時) (レス) @page40 id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - コメント失礼します。この小説面白いです。黒翠さん、素敵な作品をありがとうございます (2023年3月13日 21時) (レス) @page39 id: e066df4934 (このIDを非表示/違反報告)
黒翠(プロフ) - リリィさん» コメントありがとうございます!嬉しい限りです!そのお言葉で更新頑張れますありがとうございます!! (2022年2月22日 0時) (レス) id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - とても面白くて続きが楽しみです! (2022年2月21日 21時) (レス) @page6 id: 74ae9aa626 (このIDを非表示/違反報告)
黒翠(プロフ) - 露助さん» いえいえそんな!いつもコメントありがとうございます!頑張れます〜!(書いてる私自身も思ってます^^;) (2022年2月16日 22時) (レス) id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒翠 | 作成日時:2022年2月8日 0時