65.nk side ページ15
nk side
「え？！それほんとなのスマイル？！」
「ほんとかどうかは分かんない。
でも、その可能性もゼロじゃないって伝えときたかっただけ」
そんな、まさかお嬢が親父さんの後を継ごうとしてるなんて、、、
思い付く訳なくない？！だってお嬢まだ中一だよ？！
中一でそんな事考えられるなんてある訳、、、いや、もしかしなくても俺らがお嬢の事を未だに小さい子扱いしてるのも良くないのかな、、、
「、、、でもお嬢、最近確かに勉強も運動も頑張ってるよね」
「ちょっと、きんときまで言い出したらその線が濃くなっちゃうじゃん！」
「落ち着けきりやん。きんときの言ってる事もあながち間違いじゃない。可能性として考慮する分には良いだろ」
シャークんに諭されるときりやんは肩をすくめて床を見つめた。
「で、どうするの？本当にお嬢に継がせる気？」
いつもは和やかな面持ちのBroooockも、
お嬢の事になると自然と真剣な表情になる。
親父さんは勿論、お袋さんもお嬢を後継ぎに、、、
なんて事は一切考えていなかった。俺達みんなもそうだけど。
理由？簡単だよ。
お嬢にそんな危ない事させられる訳ないからね。
それについ先日、俺は今までの俺らの仕事っぷりを見てきた親父さんに、後継ぎはお前にしたいと思うと告げられた。他の五人にも俺らのリーダー格のNakamuがなるべきだという肯定の意を受け取った。
親父さんは俺らの事を本当の息子の様に思ってくれているしそれは俺らも同じだ。こんなに優しく、強く、育ててくれた親父さんとお袋さんは本当の家族も同然だ。
唯一つだけ、俺の胸の中にある黒い靄は、
いつまで経っても晴れてくれる事は無い。
確かにお嬢は家族同然だ。本物の家族と違う点と言えば血縁関係では無い事、ただそれだけだろう。
それ以外は一般家庭の"家族"となんら変わらない。
でも、俺は、、、いや、俺達は、、、
そんなお嬢に良からぬ想いを秘めてしまっている。
流石にガバって未成年であるお嬢に想いを伝えてしまうような馬鹿じゃないけど、お嬢が成人さえしてしまえば、俺達はどうなってしまうか分からない。
己の欲に身を任せてしまうかもしれないし、
墓まで一生持って行くかもしれない。
それはその時にならないと分からないけれど。
でも、一つ言えるのは、
「まさか。そんな事はさせないよ」
お嬢は俺達が生涯を掛けて守り尽くすってこと。
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黒翠(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます！この作品に出会って下さったということに、感謝の気持ちで胸いっぱいです。お優しいコメントをありがとうございます！ (2023年3月14日 0時) (
レス) @page40 id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - コメント失礼します。この小説面白いです。黒翠さん、素敵な作品をありがとうございます (2023年3月13日 21時) (レス) @page39 id: e066df4934 (このIDを非表示/違反報告)
黒翠(プロフ) - リリィさん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！そのお言葉で更新頑張れますありがとうございます！！ (2022年2月22日 0時) (レス) id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - とても面白くて続きが楽しみです！ (2022年2月21日 21時) (レス) @page6 id: 74ae9aa626 (このIDを非表示/違反報告)
黒翠(プロフ) - 露助さん» いえいえそんな！いつもコメントありがとうございます！頑張れます〜！(書いてる私自身も思ってます^^;) (2022年2月16日 22時) (レス) id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒翠 | 作成日時：2022年2月8日 0時
