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今日で3日目、最終日
変わらず1人でこなす仕事は
慣れでほとんど流れ作業
この調子なら、何も割らずに終われそう
連休最終日の夜は
さすがにそこまで混まないようで
「ちょっとだけホールやってみる？」
皿洗いだけじゃつまんないでしょ、と
店長は肩をすくめてみせる
……これは
一気にハードルが上がった
ひたすら洗い物してるほうが
気楽だったんだけどなぁ、なんて
怖気付く肩が強張るけれど
まぁ
今ならガラガラだし
大きくひとつ
息を吐いて
とりあえず、何事も経験だ
.
「すいませーん、」
呼び止める声に振り向けば
「よっ！」
「うわ、岸くん」
「そのリアクションは傷つくわ…」
緩いパーカーにジャケットを羽織り
やけに大人な岸くんが
いつもと変わらない口調のまま
「頑張ってんじゃん」
してやったり、と座っていた
岸くんの向かいの綺麗な人は
多分、ウワサの彼女さん
綺麗と可愛いの比率が
7対3くらいの人で
可愛い系をイメージしてたから
なんだかちょっと、意外かも
私の目線に気づいた岸くんが
焦らすように喉を鳴らして
「俺の彼女」
その視線を受けた彼女さんは
照れくさそうに顔を上げる
「はじめまして」
「あ、はじめまして……」
揺れる華奢なピアスがよく似合う
ショートヘアの彼女さんは
一度岸くんをチラリと見たあと
イタズラっぽく口を開けて
「優太がね？ずぅーっと気にしてて、」
「わ、志保！」
志保さん、か
慌てて遮る岸くんに
ふふ、と目を細める志保さんは
大人っぽいのに可愛らしい
「だって。ほんとのことじゃない」
「そういう問題じゃなくて！」
やっぱり想像していた通り
岸くんが転がされてるようで
「じゃ。ブラッドオレンジジュースください」
「え？ちょっ、えーっと！俺は…コーヒーで」
「あ、それならケーキセットがいいな」
「ん？あぁ、これ？わりぃA、変えれる？」
ブラッドオレンジジュースがひとつと、
ケーキセットがひとつ
セットのドリンクが、コーヒー
薄い紙に書き込む注文を
しっかり1度繰り返して
「サマになってるじゃん」
「こら、茶化さないの」
ついこぼれ出た笑顔のまま
ごゆっくり、と頭を下げた
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ふとん(プロフ) - はるかさん» はるかさん、ありがとうございます！ようやく折り返しと言えるところまできました…最後まで頑張りますので、お付き合いいただければ幸いです！ (2017年9月21日 23時) (
レス) id: 1df4f5ed05 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - ここにきてこんなに切ない展開ってさすがです…続きがすごく気になります！！ (2017年9月20日 2時) (レス) id: 66715550c8 (このIDを非表示/違反報告)
ふとん(プロフ) - つかささん» つかささん、ありがとうございます！最後まで自分の思い描いた世界を表現できるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2017年8月31日 9時) (レス) id: 1df4f5ed05 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - この作品を読んでいるとすごく不思議な感覚になります。更新楽しみにしてます。 (2017年8月28日 10時) (レス) id: ad87999c23 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 紫耀ちゃんが、いつ出てくるか楽しみです！ (2016年12月19日 8時) (レス) id: a7ce410caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふとん
| 作成日時：2016年12月18日 21時
