不登校86日目 ページ36
.
『
人のお金でショートケーキを食べてる彼に聞いてみた。ほっぺにクリームをつけたままもぐもぐと食べ続け、やっとわたしが注文していたチキンドリアがきた。
「受験あるから辞めたに決まってるデショ」
『あー……そっか、てかほっぺ付いてる』
親指で頰についたクリームを取り、ペロリと舐める。
受験生であるということを忘れていたらわたしと、受験生だから部活を辞めた彼。受験に対する意識の違いがはっきりしていた。
彼はもうすでに行きたい高校を見つけていて、わたしは親の決めた高校に行く。わたしはその親が決めた高校がどこかわからなければ、はっきりとどこに行くかさえ決める事ができない。
「僕食べ終わったから帰りますね」
『もう一つ注文していいからここに座ってて』
立ち上がろうとしていた彼を甘いもので釣ってもう一度座らせた。遠慮もせずに頼み、ケーキが来るのを待っていた。
その間にわたしはチキンドリアを食べ進めていく。
「さっきから携帯鳴ってるけどいいの？」
『いた電だから大丈夫』
「いやそれこそダメでしょ……」
他愛もない話を続けながら、昼ご飯を取った。
このところ一人での食事が多かったから、誰かと食べていることに違和感を覚えながら過ごしていた。
………外にいるやつはさらに違和感があるな。
そう思っていたが、
彼の家に入る頃には居なくなっていた。
彼の家に泊まったあと、朝早く家へ戻った。
新幹線の中で寝てしまい目も覚めてしまっていたかからか、学校へ向かった。ついでに学秀と話そうと思って教室に行ったが、空いてすらなく廊下で携帯を触り待っていた。
しばらくすると頭を叩かれ、学秀だと分かった。
『おはよー、この間の話ってなに？』
「何ではないだろう、いまなら大丈夫だろうから理事長室に行って来い」
『リジチョー……わかった』
嫌な予感しかしないが、学秀に従うことにした。
リジチョー室に行け、ってことはこの前の呼び出しもリジチョーからのだったのかな……なんて想いを胸にノックをした。
返事が聞こえ、入ると鞄から中身を取り出し机に並べてる様子だった。
「今日は随分と早いですが、朝帰りかなにかで？」
……なにもかも見透かされているような、
監視されているような、そんな感じがした。
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イルジオ(プロフ) - 最初から読ませて頂きました！「イルジオの感想置き場」という小説に、感想を書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです。それと、お気に入りと高評価をさせて頂きました。 (2020年6月25日 16時) (
レス) id: 40356dc556 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ぐうおおおおさん» この作品を好きでいてくれてありがとうございます！コメントは本当モチベに繋がってるのでコメントして下さるだけでも嬉しいです。頑張ります！ (2020年4月30日 18時) (レス) id: a750810eae (このIDを非表示/違反報告)
ぐうおおおお - コメント失礼します！めっちゃ好きです！、更新される度に舞い上がってます笑続き楽しみにしてます！、無理なく頑張ってください！ (2020年4月28日 13時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 神崎葵。さん» コメントありがとうございます。業くんのキャラを壊してしまわないよう試行錯誤しながらやってます〜、更新頑張ります！ (2020年4月24日 3時) (レス) id: a750810eae (このIDを非表示/違反報告)
神崎葵。(プロフ) - 初コメ失礼します！業可愛いです！神ですか？そうですよね！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: 5d39630b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/kktr59/
作成日時：2019年7月30日 20時
