不登校の子、暗殺始めた。二巻【暗殺教室】

不登校82日目 ページ32

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テスト当日がやってきた。


今回は前回よりも点数は取れる気がするが、ただ隣にいる偽律が気になる。律はAIだから仕方がないとしてもこれは酷い。

チャイムの音が鳴り、テスト用紙が回される。



前回とは違う。
今回は学秀にも勉強を教えてもらった。


見えなくとも他クラスからはきっと下に見られているのがわかる。そして、学秀のように助けてくれる人もいた。

これはまるで…………


いや、今はそんなことはいい。
普段は殺し屋だが、いまは闘技者(グラディエーター)。




戦いのゴングが鳴る。









* * *









たった一枚のプリントにのめり込む。
一つ一つの問題のレベルが跳ね上がっている。


中高一貫の進学校では、中3から高校の範囲を習い始めることは珍しくない。この学校では英語・数学・理科のスピードが速い。しかし、学校内の勉強ではみんな条件は同じだ。例え、校舎が違おうと教師の態度が違おうと。



みんな派手に問スターたちを倒してくれる。
おかげで、目立たずにわたしは倒して通り過ぎることができる。


難問とされたライ麦畑の日本語版も英語版も、昔読んだことがあった。場面を思い出せば、簡単に解けるような内容。

理科と社会は、部分点で稼げばいい。
別に一位なんて目指してないから。



国語は、神崎さんが美しく解いているのが見えた。
そして、間違い部分も。


(……いけた、間違いもないはず)



時間も余った。
自信を持って、最後の教科へと臨める。



数学は、解いてる途中で諦めた。
これだけはダメだ、どうしてもわからない。将来使わないものばかりじゃねぇか……なんて思ってもいまは必要。

だがしかし、寝た。




─────二日間の攻防の末
─────全ての戦い(テスト)が幕を下ろした





暗殺、賭け(ギャンブル)
全ての結果は◯の数で決まる。

いくら勉強したんです、と言い張ったってそれが点数に出なければ無意味なことで、そのことに納得するまで時間がかかった。



勉強しても報われない人は、
勉強に倍の時間を費やすしかないのだ。

そうして、数字として反映させるしかない。




「さて、皆さん。全教科の採点が届きました」



そして三日後、それが遂に届いた。

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