不登校54日目 ページ4
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『球技大会ね……んー……わたし追いかけっこするぐらいしかできないよ。相手の邪魔するぐらいしかできないけど大丈夫?』
「十分!!じゃ、古賀さんは参加……と」
どうせでることにはなるだろうと諦めていたが、片岡さんによって参加する事が決定とされた。
おかっぱ頭の子は確か……不破さん?
片岡さんは、その不破さんや岡野さんたちのいる所へと行ってしまった。それからイヤホンを付け直しタコが来るまで流れてくる音楽を耳に入れていた。
「……さぁHRをはじめましょう!!」
タコの声が響き、
わたしのイヤホンが外された。
睨みつける前にタコは教壇に行ってしまった。
「日直の人は号令を……」
それから係の子が「気をつけ!」と1日の始まりの銃声が鳴った。
* * *
体育の授業で、
球技大会で行うバスケの練習が始まった。
明日筋肉痛になりそうなくらいに、体が震えてる。
「疲れたぁ〜、Aちゃんは放課後の練習する?」
『放課後?……わたしはいいや、体に響く』
「ん〜……そっか!」
1日の授業が終わると制服から体操服へと着替え、大抵の人が外に出て練習をしに行ってた。わたしは、制服のまま段差のとこで観察してた。
太陽が沈みかけている。
「古賀さんはやらないの?」
『そんなたくさん練習すればいいってもんでもないしねぇ……』
「そうだね、でもみんなやってるよ?」
あぁ、これだこれだからわたしは彼を嫌うのかもしれない。無意識の中で協調を強要してくる、時として、人をイラッとさせる能力があるよ。
どこかのタコみたいに。
『……他人は他人、口出ししないの』
「ご、ごめん。僕戻るね!」
潮田くんが戻って、わたしはまた彼女たちのいる方向へと目をやった。バスケの基礎から練習を始めていた。
みんな運動神経が悪いわけではないから、割と淡々と進んでいくがボールが決まるかは別。それは、経験によるもので決まらない人はなかなか決まらない。
んー……
ちょっとだけなら参加してもいっか
携帯を立てて置いた。
『奥田さん、ボール貸してー』
「あっ、はい!」
少し大きな声で呼ぶと、
奥田さんがボールを投げてくれた。
ボールを受け取って、地面にトントンとボールを打ちつける。
『んー……奥田さんお手本にならなかったらごめんね』
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イルジオ(プロフ) - 最初から読ませて頂きました!「イルジオの感想置き場」という小説に、感想を書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです。それと、お気に入りと高評価をさせて頂きました。 (2020年6月25日 16時) (レス) id: 40356dc556 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ぐうおおおおさん» この作品を好きでいてくれてありがとうございます!コメントは本当モチベに繋がってるのでコメントして下さるだけでも嬉しいです。頑張ります! (2020年4月30日 18時) (レス) id: a750810eae (このIDを非表示/違反報告)
ぐうおおおお - コメント失礼します!めっちゃ好きです!、更新される度に舞い上がってます笑続き楽しみにしてます!、無理なく頑張ってください! (2020年4月28日 13時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 神崎葵。さん» コメントありがとうございます。業くんのキャラを壊してしまわないよう試行錯誤しながらやってます〜、更新頑張ります! (2020年4月24日 3時) (レス) id: a750810eae (このIDを非表示/違反報告)
神崎葵。(プロフ) - 初コメ失礼します!業可愛いです!神ですか?そうですよね!これからも更新頑張ってください! (2020年4月6日 16時) (レス) id: 5d39630b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澪 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/kktr59/
作成日時:2019年7月30日 20時