不登校78日目 ページ28
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テストが近づいてきている。
タコもみんなも殺る気たっぷりで、
ほんの少し笑顔が不気味な人もチラホラと。
この学校ではテストの成績だけが全てといっても過言ではないほど、厳しい。E組に落ちれば、ENDのE組にと呼ばれ、先生にも見放され部活も禁止となる。
そして、タコが一位につき一本の触手をかけると言ってからみんなの勉強のやる気が更に増した。いっそこのままずっと燃え続け、テスト前に燃え尽きて欲しいくらいだ。
かくいう私もタコに学年一位目指す宣言したので、今回はガチで殺りにいく。
「古賀さん、このあと暇なら図書室で勉強会しない?」
『あー……わたしはいいや、みんなとやると集中できないタイプだし』
そう言って、一足先に向かい出した。
図書室に。
学秀が、取っておいてくれた。
どうせ家で勉強しないだろうし、お前用に二席分取っておくからみっちり勉強しろだとよ。
そんなこともあり、わたしは図書室でひとり勉強する。運も良くテーブルが丸々一つ空いている場所で、耳にイヤホンをつけた。それから、必要な教科書とノートと使うペンだけを出して、筆箱は片付けた。
洋楽を流して、勉強の開始だ。
あぁ、むしゃくしゃする。
英語がわからない。全くわからない。わからなかったらすぐに学秀に聞きたかったから、誘ったのに学秀は来ない。
イライラしながらも、問題を解き進めていく。
基本的な教科書の内容とそれに文法がプラスできちんとわかっていれば点数は取れる。
筆箱が視界に入ってきた。
……もうだめだ、集中が切れてしまった。
顔をあげると潮田くんに磯貝くんたちがわたしが座っていたテーブルに相席していた。
「ごめん、集中切らしちゃったよね」
『…………潮田くんって英語できる?これとける?』
確か潮田くんは、
わたしよりも英語ができた気がする。
「ごめん、わからないや。中村さんならわかるかも」
携帯がヴーヴーと鳴った。
画面に表示されるのは、わたしが求めていた人物の名前。
『いや、いいよ。じゃあわたし帰るから』
「あ、おつかれ!」
荷物を片付けて、学校の中へと入る。
教室のドアをガラガラとあけると、ピリッと集中していて声をかけれそうもない状態で、わたしは彼をずっと眺めてた。
彼がわたしに気づくまで。
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イルジオ(プロフ) - 最初から読ませて頂きました!「イルジオの感想置き場」という小説に、感想を書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです。それと、お気に入りと高評価をさせて頂きました。 (2020年6月25日 16時) (レス) id: 40356dc556 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ぐうおおおおさん» この作品を好きでいてくれてありがとうございます!コメントは本当モチベに繋がってるのでコメントして下さるだけでも嬉しいです。頑張ります! (2020年4月30日 18時) (レス) id: a750810eae (このIDを非表示/違反報告)
ぐうおおおお - コメント失礼します!めっちゃ好きです!、更新される度に舞い上がってます笑続き楽しみにしてます!、無理なく頑張ってください! (2020年4月28日 13時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 神崎葵。さん» コメントありがとうございます。業くんのキャラを壊してしまわないよう試行錯誤しながらやってます〜、更新頑張ります! (2020年4月24日 3時) (レス) id: a750810eae (このIDを非表示/違反報告)
神崎葵。(プロフ) - 初コメ失礼します!業可愛いです!神ですか?そうですよね!これからも更新頑張ってください! (2020年4月6日 16時) (レス) id: 5d39630b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澪 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/kktr59/
作成日時:2019年7月30日 20時