不登校73日目 ページ23
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模試の結果が返ってきた。
なんと数学以外は60を超えてた。そして、国語は70超え。しかし、学秀チラッて聞いたらふつうに偏差値わたしより上。人間じゃないだろ、って疑った。
赤羽は、わたしより普通に高かった。
その学力半分くらい渡せや……
『……まって、わたし潮田くんに英語負けてんじゃん。は、なにした』
「勉強した」
『だろうね』
まってこれは屈辱。
なんて茶番をやっていると、坊主がプールがなんちゃらこうちゃらと騒いでいた。するとみんな必然的に自然プールへ移動するものだからわたしも移動した。
『おー……誰がやったんだろうね、これでプール入らずに済む……!』
「それどころじゃないでしょバカなの」
まぁ確かにこんなこと、
誰かがやったとしか思えない。
しかも、ほぼ検討がつく。
潮田くんは彼らをジーーーッと見過ぎだ。
「まさか……俺らが犯人とか疑ってんのか?くだらねーぞ、その考え」
不良三人組の
「はいこれでもとどおり!!いつも通り遊んで下さい」
そう言って、
みんなバラバラ好きなように動き始めた。
夕暮れ時、赤羽とプールで足をつけた。葉と葉の間から赤い光が差し込んでくる。
ちゃぷん、と足を水につけぱしゃぱしゃと遊ぶ。
赤羽は足も水につけず携帯を触り、
パシャッと音がした。
* * *
なんとなくとった写真。
撮ろうと思って撮ったわけではない、勝手に手が動いてしまったのだ。これも2度目。
携帯に映るのは赤と暗い緑。それから、彼女。
彼女の写っている写真は、
まだたったの二枚しかないが両方とも見栄えが良い。
「ねぇ、付き合ってよ」
そういえば最近、バイトをし始めたと聞いた。
なぜかと、問えばお金貯めたいからという。なんでと聞けば、旅行が行きたいだとかいう。
だから、付き合って。
『んー……時間と場所次第ね』
は、と声が漏れそうになった。
旅行に行きたいと言っている割に、どこに行きたいとは決めていないのだ。
でも、それが彼女らしく彼女の良さでもある。
……この時間が、続けば良いのに。
そう願えど、この時間も長くは続かない。
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イルジオ(プロフ) - 最初から読ませて頂きました!「イルジオの感想置き場」という小説に、感想を書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです。それと、お気に入りと高評価をさせて頂きました。 (2020年6月25日 16時) (レス) id: 40356dc556 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ぐうおおおおさん» この作品を好きでいてくれてありがとうございます!コメントは本当モチベに繋がってるのでコメントして下さるだけでも嬉しいです。頑張ります! (2020年4月30日 18時) (レス) id: a750810eae (このIDを非表示/違反報告)
ぐうおおおお - コメント失礼します!めっちゃ好きです!、更新される度に舞い上がってます笑続き楽しみにしてます!、無理なく頑張ってください! (2020年4月28日 13時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 神崎葵。さん» コメントありがとうございます。業くんのキャラを壊してしまわないよう試行錯誤しながらやってます〜、更新頑張ります! (2020年4月24日 3時) (レス) id: a750810eae (このIDを非表示/違反報告)
神崎葵。(プロフ) - 初コメ失礼します!業可愛いです!神ですか?そうですよね!これからも更新頑張ってください! (2020年4月6日 16時) (レス) id: 5d39630b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澪 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/kktr59/
作成日時:2019年7月30日 20時