不登校の子、暗殺始めた。二巻【暗殺教室】

不登校70日目 ページ20

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季節はもうすっかり夏へと移り変わってしまった。
クーラーのない教室はもはやサウナ化して、ほとんどの生徒がだらけきってしまっている。

授業が終わった後タコは寒帯に逃げるらしい。


夏バテが弱点とか人間と同じすぎて、
使い道がなさすぎる弱点だ。



「でも今日プール開きだよね、体育の時間が待ち遠しい〜」



水着持ってこいっていってたのそういうわけね……

なにも知らずに持ってこいて、言われたから市民プールにでも行くのかと思ってた。



「いや……

そのプールがE組(おれら)にとっちゃ地獄なんだよ。なんせプールは本校舎にしかないんだから炎天下の山道を1キロ往復して入りに行く必要がある」



いや、行かなきゃいいんじゃ……
プールって別にそこまで重要性ないし。

なんて携帯をタップしながら話を聞いているとタコが裏山に行くと言い始めた。



「Aちゃんはやくー！」

『あー……わかった、ちょっと待って……』



服の下に水着。
普段はやらないことだし、違和感極りない。

みんなが集まったあとは、転ばないように気をつけながらも裏庭を進んでいく。



「古賀さんもずいぶん丸くなったよねー」

『……まる、く？』

「そうそう、前はなんかこう……もっとツンツンしてたじゃん！一人の方が好きーーって感じだったし」



……あっ、性格の話か。
そのことに関してなにか話すとしたらわたしは別にほとんど変わってないんだよな



『親が海外行ったしあと3ヶ月くらいはここにいるわけじゃん……？だから、変に喧嘩とかして面倒ごと起こしたくないだけなんだよね』



変にやらかして人間関係壊れんの、嫌だし。

だから、多分いまなら色んなことに関して謝れって言われたら秒で謝る。元々プライドとかがない人間だから、そのプライドがもっと下がっただけ。



「さて、皆さん！

さっき先生は言いましたね、マッハ20でもできない事があると。そのひとつが君達をプールに連れて行く事、残念ながらそれには１日かかります」

「１日……って大げさな、本校舎のプールなんて歩いて20分……」


「おや、誰が本校舎にいくと？」



そういえば、随分とここは涼しい。
いくら裏庭だから、といえど……これほど涼しいのは変だ。



みんな察したのか走り出したあと話をきき、
それに飛び込んだ。

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