不登校の子、暗殺始めた。二巻【暗殺教室】

不登校68日目 ページ18

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鷹岡はハァ──……ハァ──……と息を吐いていた。



「このガキ……

父親も同然の俺に歯向かって、まぐれの勝ちがそんなに嬉しいのか。



もう一回だ！！！

今度は絶対油断しねぇ 心も体も全部残らずへし折ってやる！！！！！！」




だから……
わたしらは “ かぞく ” なんかじゃねぇよ



なんども思ったその言葉。

いつまでこいつはわたしたちのことを “ かぞく ” と勘違いしているのだろうか。

いい加減おまえの “ かぞく ” なんて誰もいないことにさっさと気づくべきなのに、それに気づこうとすらしていなかった。

そんななか、潮田くんは振り返り鷹岡に牙をむく。



「……確かに、次やったら絶対に僕が負けます。でもはっきりしたのは鷹岡先生。

僕等の「担任」は殺せんせーで……
僕等の「教官」は烏間先生です。


これは絶対に譲れません。父親をおしつける鷹岡先生より、プロに徹する烏間先生の方が僕はあったかく感じます」



……いつもは、ヘタレな潮田くんが牙を剥いた。
今日は、いつもと違う潮田くんがたくさん見れた気がする。

潮田くんの言葉は正しい言葉ばかりで、
自分が気分の悪い時に言われたらきっとイライラがマックスになって、授業なんか放り出す……


そんで家帰ってアイス食って発散するだろうなぁ……



うぅ……と苦虫を噛み潰したような顔をして、彼の背中をみた。



「出て行って下さい」



わたしたちがスカッとしたのと共に……


潮田くんは鷹岡の逆鱗に触れた。
鷹岡は潮田くんを殴りかかろうと動いた。



しかしその攻撃は、
烏間先生の一撃で返り討ちとなってしまった。



「俺の身内が……迷惑かけてすまなかった。後の事は心配するな。いざとなれば……上を銃で脅す」

「烏間先生！！！」



銃で……つよ……
銃で脅すなんてわたしらにはできない。

烏間先生だからこそできることだった。
烏間先生の一言で周りはわぁっ、と湧き上がる。



「くっ……やらせるかそんな事。俺が先にかけあって……」



鷹岡は諦めが悪い。



鷹岡は正に狂ったような人格者だった。
もし、寸止めで当てやしても、それを簡単に許せるとは思えないような人物。

ましてはこんなガキに言われたあと、烏間先生を敵視している人に言われるとかえって逆ギレされそうな気がしていた。



だから、わたしはあの人に願った

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