ふたつのいと 5

5-25 脳内と重症 ページ25

5-25 脳内と、重症





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いつもはもっと寝ているのに、隆二さんがいると思ったらどうしても早起きになってしまう。






頬を突いてみたり、鼻の頭を摘んでみたり。




いくら触っても起きない隆二さん。









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多分、私の脳内は今、隆二さんでいっぱいだ。




寝る前も、寝ても冷めても、隆二さんのことを考えてる。







初恋だ、これ。




やっぱり、恋愛初心者講習受けないと、まともに生活できる気がしません。









ベッドから抜け出して、




コーヒーを入れて。




ゆっくりと、現実と非現実の区別をなくす意識をした。







『…これが、現実。夢じゃない』







「……おはよー」






ジャージ姿で、寝癖がめっちゃめちゃについてても




カッコイイ。と、思ってしまう私って結構重症？







『………おはようございます』



その姿に見とれてたなんて言えない。






「俺もー、コーヒー欲しい。」





『入れますね。』





「いや、それでいい。」





私の手の中にあるカップを奪って。





それを一口飲んで、




「人のやつって、妙に美味いよね」



そう、微笑むあなたって、もしかして、私のミューズ？



なんて、私のカップを奪ってコーヒーを飲む、隆二さんにまた


見惚れてた。




「ん？飲む？」




キラキラな瞳でそんなこと言われて


�爐い蕕覆き瓩辰討い�人、いたら紹介して欲しい。



懇々と説教してやるから。

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