ふたつのいと 5

5-20 ご馳走様と、お粗末様 ページ20

5-20 ご馳走様と、お粗末様






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岩ちゃんさんはお腹いっぱいになったのか、


「はぁー食ったぁ」なんてさっき入ってきた時とは全く違う顔をしてた









「ご馳走様でした」






『お粗末様でした』






「…友達。だからさ、番号教えて」





『�猴�達�瓩世�ら教えますね』




メモを出し、サラサラっと11桁の数字を書いていく。





『どーぞ』





「ん、ありがとう」





『…お昼に隆二さんが電話してたのって岩ちゃんさんですか？』




「あぁ、臣さんにかかってきたんだけど、隆二さんが代わってくれって代わったんだよね。」






『何の話、してたか聞いてもいいですか？』





「付き合うことになったってご報告。あと、臣さん、喜んでたよ」






『広臣が？』





「うん、何か分かんねぇけど�爐茲掘�よくやった！�瓩辰董�





ニカッと笑って言う岩ちゃんさんは、子犬みたいでした。









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テイクアウト用のカップのコーヒーを岩ちゃんさんに渡した。






「ありがとう」







『お仕事頑張ってくださいね』







「ん。隆二さんに自慢しよーっと」




顔の横にカップを持ってまたニカッと笑って。







「何かあったら連絡して、いつでもいいから」







って、私の番号しか教えてないのに。




岩ちゃんさんの番号まだ知りませんよ？







カランコロンと、ドアベルを鳴らして、楽しそうに出て行った姿を見て





良かった、コーヒーバシャーってされなくてって思ったことは内緒。

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