ふたつのいと 5

5-16 寝相でも、無意識でも ページ16

5-16 寝相でも、無意識でも








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同じベッド








寝相でも、無意識でもない。







互いの意思で、抱き合う。









「なんか変な感じ」








『ですね』







「臣に感謝だな」







『そうですね』







一つのシーツに潜り込み、同じ空気を。








「臣に感謝状でも作る？」






『それ、広臣喜ぶかなー？』





「案外額縁でも買って飾るかもよ」





『飾ってたら面白いね』






擦れる素肌と素肌。



たまに合わせる唇。






それが、新鮮でドキドキする。









横を見ると、隆二さん。





枕には隆二さんの香り。







筋肉質の腕は少し冷たくて気持ち良い。









「寝なよ、もう朝になる」








少し空いたカーテンからは、光が差してる。





いつもはすぐに閉めたくなるのに、今日はイイや。





顔に射す光でも、今日はそれがいい。








眠たいのに、寝たくない。






目を瞑る隆二さんを見ていたい。









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今日は何が起こるかな？





今日はどんな話をしようかな？






今日は、








隆二さんに好きだってもっと伝えよう。

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