ふたつのいと 3

3-40 オムライスと、心配 ページ40

3-40 オムライスと、心配







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『じゃ、隆二さん。行ってきます。』









｢ん。行ってらっしゃい｣





隆二さんの夜ご飯にオムライスを作り置き。









『後で食べてくださいね。お皿はそのままで大丈夫ですから』








｢ん。｣









『あ、あと、誰か来ても無視してて大丈夫ですから！』








｢ん｣








『先に寝ててくださいね！』









｢そんな心配？｣









『はい。心配です。誰かを家に置いて出ること初めてなんで』







｢子供じゃないんだから〜適当にしとくよ。｣









『あ！！もう一つ！』








｢今度は何？｣









『お迎えとか、いいですから！自分で帰れますから！』









｢…先読まれてんじゃん。｣









『え？お迎えに来ようとしてたんですか？！』









｢そりゃ、ねえ。｣









『来なくて大丈夫です！』









｢……分かった。｣









『じゃ！行ってきます。』









｢いってらっしゃーい。｣






ガシャンと、玄関の扉を締め、一つフッ。と短く息を吐いて、喫茶店へ。

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