ふたつのいと 3

3-33 甘酸っぱいと、液体 ページ33

3-33 甘酸っぱいと、液体





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ソファで二つの肩を並べて、甘酸っぱいサンドウィッチを2人で頬張る。







｢ね、これ食って、これ飲んだらだいぶカロリー高くない？｣






『高い、でしょうね。気にしたことなかった。』








｢気にしろよ、少しは。でもまあ、いっか。｣









『たまに、ならいいんですよ。多分。』









ストローをパックにさして、勢いよく吸い込む。









｢どっちが甘い？｣






『ん？』




ストローを口につけたまま。





｢生クリームとリプティー｣






『……ん〜両方？』








隆二さんはユッキーにストローをさしてひとくち飲んだ。








｢…ん〜どっちも甘過ぎるな｣








私の手の中のリプティーを隆二さんはヒョイと奪い、一口。








｢こっちの方が甘味感じないかも｣








私にユッキーを手渡した。









｢飲んでみ？｣








『はい』









甘いく、冷たい、液体が、喉元をサラリと流れる。






『確かに、こっちの方が甘いかも。』








｢だろ？｣








『はい。キライ、でしたか？』






｢嫌いじゃないよ。甘いってだけ｣








隆二さんは、いつも笑ってる。






それに対し、私はどんな顔をしてるんだろう。





情けない顔？




浮かない顔？







笑った顔？







どれが自分に似合うんだろう。

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