三十四 ページ35
なんとも言えない形で終わったレクリエーション。終始笑いに包まれながら終了、あっけないというか、なんというか。
皆、がやがやと余韻に浸りつつ、後片付けや帰り支度をしている。和やかな雰囲気だ。
「いっやーーーー!!疲れた!!でも楽しかった!!!舞台が楽しみぃ」
「このプロジェクトも試行錯誤しながら進むんだろうなぁ。頑張ってこうね!!」
「もっちろんですよ大平さん!!」
「下の名前で呼んでいいよ翼ちゃん、ね、Aちゃんも」
『っうぇ?!』
「今、どこから声が……?」
「さっきからぼーっとしてるね、Aちゃん。大丈夫?」
時々魂が迷子になりながら、のんびりと荷物の整理、といっても意味もなくカバンを漁っていただけなんだけど。
何度か話しかけられていたみたいで、控えめにつつかれた肩に過敏に反応して後ろを向くと、今日はあんまり話していない方々が。
よくわからないけど、笑ってるチェバ子は後でしばくとして、とりあえず頷いておく。と、大人の対応を見せてくれるお兄さん方。
「緊張してるんでしょ、こんな男所帯に放り込まれたんだから。あ、俺、北園涼。よろしくね」
「俺は佐伯大地!!ゆっくり慣れて行ってくれーー!!」
「はい!僕、大平峻也!!!下の名前で呼んでね!!」
『……はい』
きっと、次に会う頃には忘れてしまっているだろう名前を教えていただいた。とりあえず今のところは顔だけでも覚えてしまおうと思う。
ああ、先が思いやられて、胃が痛む……
272人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Canon(プロフ) - * haru *さん» コメントありがとうございます!ご期待に沿えるよう、頑張ります! (2020年8月1日 7時) (レス) id: 930afbe674 (このIDを非表示/違反報告)
* haru *(プロフ) - はじめまして。こちらの作品を拝見してとても幸せな気持ちになりました…。テンポのいい主人公二人の会話が大好きです!お忙しいとは思いますが、どうかお体に気をつけてこれからも頑張ってくださいませ!応援しております(*^^*) (2020年7月31日 1時) (レス) id: 91042359bd (このIDを非表示/違反報告)
Canon(プロフ) - なゆかさん» コメントありがとうございます!遅い更新と拙い文章ではございますが、楽しんでいただけているのなら幸いです! (2020年7月5日 21時) (レス) id: 930afbe674 (このIDを非表示/違反報告)
なゆか - いつも楽しんで読ませてもらっています! (2020年7月5日 19時) (レス) id: d46d9b1c0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Canon | 作成日時:2020年6月25日 7時