ただいま、僕らの初恋 (ページ4)

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班決めページ4

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五月になった。

二年生は五月になると
クラスの親睦を深めよう、という理由で
一泊二日の体験学習に行く。

今日はその班分けをしていた。
グループ構成は、男女三人ずつの
計六人組だ。

陸「駿ー。組もうや、あと悠木も。」

駿佑「おー。」

友達の萩原陸と悠木慎太郎が
周りの席の椅子を引っ張り出し、
俺の机に集まる。

悠木「女子は？」

陸「駿おるし、待っとったら来るべ。」

駿佑「ちょっと。何それ、来ないよ。」

『道枝くん達もう班決まったん？』

『良ければ私たちと組まへん？』

『えー道枝ー。うちらと組もうよー。』

陸「ほらみい。」

駿佑「えっ…と……はは、は…。」

まだこのクラスになって一ヶ月。
名前と顔が一致しないし、
中には喋ったことがない子もいる。

誘われるのは有難いけど、
積極的に来られるのは
なんというか、苦手だ。

どうせなら、どうせなら……。

駿佑「ごめん、実はもう決まってんねん。」

『えー！そうなのー？』

駿佑「ごめんなあ。また次、頼むで。」

残念やったねー、といって
俺たちの周りから
ぞろぞろと女の子達が離れていく。

陸がコソッと、
まだ決まってないやん
と言ってきた。

それはこれから決めるねんて返して
俺は、ある人の席へ行った。