はいいろ。《愚者》【灰崎 祥吾】 ページ28
灰崎祥吾は、酷く綺麗な人間だと思う。
誰よりも人間らしく、誰よりも欲望に忠実で。
赤子のように無垢で無邪気な心を持っている。
彼の心は、真っ白なままだ。
灰崎祥吾は、欲しいものを手に入れたとき、
本当に、嬉しそうに笑う。
見本なんて無かったその笑顔は、酷く歪で汚くて醜いモノだけれど。
純粋な感情に彩られた美しいそれを、
私は何よりも愛おしいと思うのだ。
自分が変わり者であるという自覚は、
齢一桁の頃からあったように思える。
生まれつき心臓に病を抱えていたけれど、
簡単に死ぬようなものではなかったし、
それさえハンデとなるような、そんな風なものを私は持っていた。
左利きで、勉強も運動も人並み以上に出来て、
おまけに抜群に絵の才能があった。
容姿だって、どうしてこんな平凡な両親から産まれたのかと首を捻るほど整っていて、
私は、まぁ、恵まれていたのだ。他人以上に。
そのせいか、性格がいいと言えるような子には育たなかったけれど。
両親のことさえ、愛してもいなかったけれど、
私は自分に無償の愛が貰えるのだと信じていたし、実際、彼らは私を彼らなりに愛してくれた。
まぁ、だからだろう。
思春期に入る頃には、私の性格はひん曲がっていた。
幼少期が可愛いとは思えるほどに。
父が職場の本店へと異動になったのと同時に、
中学生になる直前、私は、家族と共に東京へと越してきた。
中学生になってからも、私の性格は良くなるどころか、
むしろ、悪化の一途を辿っていた。
その翌年、中学二年の水無月。
私は、何を犠牲にしてでも愛したいと思う、
灰崎祥吾と出会うことになる。
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―
ヒロイン目線書けました！
このあと、もう1話か2話、
ヒロイン目線を投稿したら、
最後に花宮目線を持ってきて終わりたいと思っていますので、
よろしくお願いします＜(_ _)＞
はいいろ。《賢者》【灰崎 祥吾】→←はいいろ。《後悔》【灰崎 祥吾】
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旋律(ばく) - うっでぃさん» そしたら送ってね笑ですね笑今は私のことを一途に思ってくれてるもんね笑笑信じてるよ！うっでぃ笑← (2018年1月5日 15時) (
レス) id: 11329ddbf5 (このIDを非表示/違反報告)
うっでぃ(プロフ) - 旋律(ばく)さん» 続きはご想像にお任せしますー...笑 考えたら、また続き書くよ 笑笑 オリジナルはご察しの通りです。過去の思いだけどね！！ (2017年12月16日 23時) (レス) id: f04ffde496 (このIDを非表示/違反報告)
旋律(ばく) - うっでぃさん» 続きが気になる笑笑ここからどーなるのって笑考えたらまた教えてね！笑オリジナルはあやつかな？？笑 (2017年12月16日 22時) (レス) id: 11329ddbf5 (このIDを非表示/違反報告)
うっでぃ(プロフ) - フランさん» リクエストありがとうございます！時間はかかると思いますが、精一杯書かせていただきますね!! (2017年12月14日 20時) (レス) id: f04ffde496 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 男前なレオ姉書いて下さい！ (2017年12月14日 0時) (レス) id: 0b24153201 (このIDを非表示/違反報告)
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