あいことば。〜短編集〜【ハイキュー】【黒子のバスケ】

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もしも、あなたと結婚していたなら。








なんて、今でも時々、ふと考えたりもするの。





でも、


私があなたの隣で笑い続けることは無理だと思うから。





だから、



だからさ、これで良かったんだよ。





なんて...、言い訳だよね。これも。







「さようなら」した日も、


あの日の涙も、


もう10年近くも前のことで...。



遠い過去のことに、いつの間にかなってたんだね。






私は、中身の無い空っぽな人間で。





自分を守るための優しさしか持っていなくて、





誰かに傷つけられることを恐れた卑怯者だったけど
、




あなたには、たくさんのものをもらったよ。





ありがとう。







切ないような、悲しいような。






そんな感情で心がいっぱいで。





なんでかな。涙が出そうになるんだ。





ねぇ、岩泉くん。






あなたは、私を置いて先に歩いて行くんだね。






それでいいよ。振り返らないで。





前だけ向いて、笑っていてね。







私も、いい人見つけないとな。





あなたより、もっと素敵な人を。

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