＃竜の願い...113 ページ22
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ぐるぐるぐるぐる。
何だかよく分からないことを延々と考えているうち、いつの間にか審神者室の前についていた。
最後に来たのは、...伊達組で召集をかけられた時以来だ。
そういえば、こっちに帰還して目を覚ました後、何だかんだで主に挨拶に行ってなかった。
...失礼極まりないな、自分。
任務は無事に引き継がれたのか、それとも中断されたのか。
報告ついでに聞いてみるのも良いかもしれない。
そう思いながら、審神者室の重い扉に手を掛けようとすると。
「―――前々から言っている通り、このことは絶対に本人に伝えるな。状態が進行しないような結界は張ってあるけど、...それもどこまで持つか分からない。自覚することで"あれ"は更に悪い方向へ進んでくから、これは徹底してくれ」
主の声だ。
何だか難しそうな話をしているな、と他人事のように考える。
そのまま部屋の中に入る―――否。
"入ろうとした"。
「...あぁ、分かっている」
『...！』
主の声に続いた声で、完全に動きが止まった。
...今の。
間違いない、伽羅だ。
審神者室にいるのは光忠だけじゃないのか？
というかそもそも、今伽羅は内番稽古に入ってるんじゃないのか。
「出陣面子は、もちろん今ここにいる四振りだ。日にちは明日...大倶利伽羅、燭台切光忠、鶴丸国永に太鼓鐘貞宗、な」
「まさか、前回の戦がこんなにも大きな計画の一端になっていたとは思わなかったな...。さすがに俺も、そこまでは考えが回らなかった」
「あいつらの目的は、最初から歴史改変じゃなくて、"蒼姉だった"ってことだよな」
「...気づけなかった自分が不甲斐ないよ。あの子にも申し訳なくて」
そして聞こえてきたのは、鶴丸、貞、...光忠の声。
―――ドアノブに掛けた手を静かに下ろす。
狙われていたのは、..."私"？
どういうことだ、それは。
というか、今の会話の流れからして、...「本人」というのは私の事、だよな。
「自覚」？「"あれ"」？
...皆は、何を言ってるんだ。
何かにひびが入ったような、ピシリ、という音が頭に響いた。
「お前たちには、二振りの太刀――黒んぼ切景秀、鞍切景秀と伊達政宗が出会った時代に飛んでもらう。遡行軍は、蒼天竜の依り代になっているあの二振りを、歴史上からまるごと消し去るつもりだ」
『.....！！』
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＊紫苑＊(プロフ) - Ｒ−アル−さん» 一年半近くもお待たせしてしまい本当に申し訳ありませんでした……！更新はさせていただきます、大倶利伽羅と蒼天竜の道の果てをどうぞもう少しだけ見守ってあげてください！ (2022年1月7日 13時) (
レス) id: d8db5ba2d9 (このIDを非表示/違反報告)
＊紫苑＊(プロフ) - 鳴瀬さん» お久しぶりです！大変長らくお待たせしました……！確認したところ下書き中では完結となっていましたので、ここから整理して一気に放出してしまおうと考えています！もうしばらくお待ちくださいね…！ (2022年1月7日 13時) (レス) id: d8db5ba2d9 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - さ、さ、作者様？？？“終わり”になってますが続きは無いのでしょうか・・・？（泣） (2020年10月13日 20時) (レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
鳴瀬 - 更新、ありがとうございます。続き、楽しみにしています。 (2020年5月13日 20時) (レス) id: 67ee969d2e (このIDを非表示/違反報告)
鳴瀬 - 最後まで、楽しみます。なので、体調に気を付けて頑張ってください。拗れに拗れているけど、そこが面白いです。伊達組、最高です。 (2020年4月23日 11時) (レス) id: 67ee969d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊紫苑＊ | 作者ホームページ：http://twitter.com/wakagi415
作成日時：2019年10月19日 21時
