＃百五十四振り目 ページ11
・
本丸にあらかじめ仕掛けられていた、影華の呪具が暴走した。
＿＿＿短刀たちが破壊したにも関わらず、それらはあの黒い霊力をまき散らした、と。
それにより、短刀隊は壊滅的な被害をこうむった。
今は、回復した数人ずつで、本陣とは別行動を取っているという。
次。
時間遡行軍と男士が激突。
＿＿＿三条派、幕末刀、その他戦国時代の刀など五つほどの隊に別れ、応戦。
善戦するものの、被害は甚大。
実力者である刀が多く倒れ、...誰かが「折れた」という報告はまだ入っていないが、数名がそれに近い状況であること。
「僕なんかはまだ軽い方だ...。こうして意識も保っていられるし、」
「それでも重傷であることに変わりはないだろう！」
「それは＿＿。君だって大して人のこと言えないじゃないか...。加州君、強かったでしょ」
ぐ、と言葉に詰まる。
そう、加州は強かった。それは否定できない。
「出来るだけ、君が負うであろう負担は減らしておきたかったんだけどね...。ごめんね山姥切君。...あと、そうだ...、重傷者のなかに、伽羅ちゃんもいる」
「＿＿＿！！あいつがか！？」
「敵の大太刀にやられてね...。っは...、僕も、太刀打ち出来なかった。近くにいた鶯丸さんと大包平さんが退却の為に
敵に背中を見せて逃げるなんて、...恰好悪いよね。
＿＿＿そう言って、力なく笑う燭台切。
先程から、彼がどこか違う場所を見ているその瞳から光が消えたように思えたのは、なるほど。
大倶利伽羅が、やられていたのか...。
あの竜王が一瞬でも隙を見せるなど、滅多な事がない限り有り得ない。
それほど、敵が強かったということか。
同じ伊達の刀としてずっと戦ってきた友が、己の隣で倒れたとなれば、
...精神的にも、燭台切は相当疲労しているだろう。
だが、燭台切とて本丸の重要なかなめなのだ。
ここで気を保ってもらわないと、色々と困る。
「そんなぼろぼろの状態で、今さら恰好にこだわってどうする！命より大切なものなんてこの世にはないぞ。Aが知ればどれだけ怒る事か＿＿＿」
ふっ...と。
唐突に、山姥切の言葉の尾が途切れた。
我に返ったかのように。
そのままぴたりと足を止める。
「...燭台切」
「なんだい？」
「Aは＿＿＿。神薙Aはどこにいる？」
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＊紫苑＊(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます！続編完成しましたよ！(*^▽^*)続編の方でも楽しんでくださると嬉しいです…！(*≧∀≦*)あともう少しだけお付き合いください！よろしくお願いします！ (2020年4月3日 21時) (
レス) id: a951637298 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 続編気になるーーー頑張ってください！！！！大ファンです！ (2020年3月30日 14時) (レス) id: 54588389f1 (このIDを非表示/違反報告)
＊紫苑＊(プロフ) - ちゃらんぽらんさん» 嬉しいコメントありがとうございます...!!1人でも多くの刀剣乱舞ファンの方を伊達組沼に落とそうと画策していた次第であります（笑）楽しんで頂いているようで作者も本望です(*^▽^*)続編、ラストスパートかけていきます！あと少し、よろしくお願いします！！ (2020年3月23日 11時) (レス) id: a951637298 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃらんぽらん(プロフ) - (続)寂しさも感じます、続きを楽しみに待っております！かなり長くなってしまって申し訳ない！更新頑張ってください！！！ (2020年3月20日 13時) (レス) id: 72997b1d17 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃらんぽらん(プロフ) - 初コメ失礼します！！めっっっっっっちゃ続きが気になりすぎて夜しか眠れません((元々鶴丸だけを推してたんですが、この小説がきっかけで一気に伊達沼に堕ちました……サイコーだぜ…((続きが気になるし、早く読みたいと思う反面、伍で終わってしまうのか…という(続) (2020年3月20日 13時) (レス) id: 72997b1d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊紫苑＊ | 作者ホームページ：http://twitter.com/wakagi116
作成日時：2019年5月10日 18時
