＃百七十一振り目 ページ28
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あなた達の"そういう目が"、
気に入らないからよ」
その言葉を聞いた瞬間、ぞわり、と全身が総毛だった。
本能的に、己の刀に手を添える。
何て身勝手な言葉だ。
本当に、それ以外に理由はないのか。
＿＿＿そんな疑問以前の問題だ。
あいつは。
あの目は、本気だ。
「あなたは私の影響を受けていないみたいだからこの際話すけど＿＿＿えぇ、三日月と鶴丸もそうみたいね＿＿＿もうウンザリだわ。言う通りに動くお人形さんと遊ぶのも、禁じ手に首を突っ込んで力を手に入れるのも、もう退屈で仕方がない」
「...何を...」
下ろした髪を指で弄びながら、影華は明日の天気でも話すような雰囲気で言葉を紡いでいく。
そのすべてに、気だるげな音を乗せて。
聞く者すべてに、問答無用に同情させるような流れを奏でて。
その優美な声に惑わされないようにしながら言葉の意味だけを拾うのは、まさしく、至難の業だった。
「私、何であなたたちからそんな目で見られなきゃいけないのか不思議で仕方ないの。例えるならそうね。小動物が、肉食獣を見る目。被害者が、加害者を見る目、とでも言うのかしら。
＿＿＿今は私がこの本丸の主。私があなたたちを縛る法律なのよ？あなたたちには私しかいない。..."私には、あなたたちしかいない"」
私の思い通りにならないおもちゃはいらないけれど、...必死で大きな力に抗おうとする灯火を見るのは好きなの。
あの光景、とっても楽しいんだから。
...分かるかしら？
＿＿＿そう言ってにっこりと笑みを繕う影華は、くるりとその場で一回転してみせた。
次の瞬間には、その手に身長の倍はあるであろう長刀を握っている。
「私の大事なお人形。お友達になれないと言うのなら、この"力"ですべてを塗り替える。私には、その力があるの。ふふ、お父様にも見てもらいたかったわ！」
「朝間昭三の事か...。時間遡行軍と手を組み、数年前に病没した男」
Aの父、光四郎が仕入れた確かな情報。
＿＿＿彼が亡くなっていることを、影華は知っていたのか。
山姥切の呟きなど聞こえていないかのように、影華は刀片手に華麗に舞う。
「全部思い通り。全部私が決める！幸せになる方法も、その逆も！」
言い終わった瞬間、...はたと、止まった。
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＊紫苑＊(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます！続編完成しましたよ！(*^▽^*)続編の方でも楽しんでくださると嬉しいです…！(*≧∀≦*)あともう少しだけお付き合いください！よろしくお願いします！ (2020年4月3日 21時) (
レス) id: a951637298 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 続編気になるーーー頑張ってください！！！！大ファンです！ (2020年3月30日 14時) (レス) id: 54588389f1 (このIDを非表示/違反報告)
＊紫苑＊(プロフ) - ちゃらんぽらんさん» 嬉しいコメントありがとうございます...!!1人でも多くの刀剣乱舞ファンの方を伊達組沼に落とそうと画策していた次第であります（笑）楽しんで頂いているようで作者も本望です(*^▽^*)続編、ラストスパートかけていきます！あと少し、よろしくお願いします！！ (2020年3月23日 11時) (レス) id: a951637298 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃらんぽらん(プロフ) - (続)寂しさも感じます、続きを楽しみに待っております！かなり長くなってしまって申し訳ない！更新頑張ってください！！！ (2020年3月20日 13時) (レス) id: 72997b1d17 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃらんぽらん(プロフ) - 初コメ失礼します！！めっっっっっっちゃ続きが気になりすぎて夜しか眠れません((元々鶴丸だけを推してたんですが、この小説がきっかけで一気に伊達沼に堕ちました……サイコーだぜ…((続きが気になるし、早く読みたいと思う反面、伍で終わってしまうのか…という(続) (2020年3月20日 13時) (レス) id: 72997b1d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊紫苑＊ | 作者ホームページ：http://twitter.com/wakagi116
作成日時：2019年5月10日 18時
