＃九振り目 ページ11
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［A様、神域への飛び方は、覚えておいでですか？］
［...あのさ、お前には私がそこまでバカに見えてる訳？］
［へ！？いえいえ、とんでもございませんA様！私がっ、そんなっ、無礼なこと...！］
［...はいはい］
ちょっとだけ、拗ねたような声を出してみた。
＿＿＿案の定、こんのすけは大慌て。
そういう扱いやすいところも、やっぱり変わってない。
試しにそのことを本人、...いや本"狐"に伝えてみると、
「なっ！？A様、もしや私をからかいましたな！？いけませぬぞ、狐をからかったからにはそれ相応の罰を受けてもらわなければ＿＿＿、」
など。
またとんでもなく長話になりそうな予感がしたので、そこは素直に謝っておいた。
＿＿＿で、ここからが本題。
神域とは、刀剣男士の住む本丸が存在する、こことは違う世界のことを指す。
言ってみれば、「異次元」だ。
異次元と、私たちが生きる三次元を繋ぐとなると、それはそれは大きな力が必要になるらしい。
そこで、我らがこんのすけの出番。
「こう見えても私、少々妖力を扱えるのでございます！まずは、こちらの世界とあちらの世界を繋ぐ"狭間″まで、貴女を連れていきますからね！」
『...いちいち説明しなくても......』
私自身は、重々承知しているのだが。
こんのすけは一つ一つを説明したがる面倒くさい性格なので、しょうがない。
だが、つまりはそういうことだ。
こんのすけという管狐の力を借りて初めて、私たち人間は、神域の入り口に立つことができる。
...神域に飛ぶのはいつ振りだろう、と考える必要もなかった。
今日できっかり、8年ぶりなのだから。
「では！参りましょう、"狭間"へ！」
『...うん......！』
力強く、頷く。
それを見たこんのすけは、ふっ、と暗くなった空を見上げ、一声、
「コォォォォォォン...」
と、鳴いた。
耳朶に響く、心地よい鳴き声。
それが夕闇空に吸い込まれていったその瞬間、私とこんのすけを包み込むように光が差した。
『...っ.....！』
あまりにも眩しいその光に、思わず目を瞑り。
＿＿＿そして。
「.......A様、成功でございますよ！目をお開けください！」
瞼の裏に焼き付いた光がようやく収まった頃、その言葉で私は我に返った。
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＊紫苑＊(プロフ) - わざわざこちらまで、ありがとうございます！少しでも多くの読者様に見てもらえると、やっぱり嬉しいものですね(*'ω'*)占ツクの中にも、色々な考え方があるという事ですかね...。気にする必要はないと思いますよ！お互いに、頑張っていきましょう！!(^^)! (2018年10月20日 10時) (
レス) id: 9bd0eaa6f6 (このIDを非表示/違反報告)
零架(プロフ) - 私の作品でのコメントありがとうございます！紫苑さんの作品も是非読みたいなと思い、やってきました！それと、私の作品の方の紫苑さんとの会話の上のあれは気にしないでくださいね。最近なんか荒らされてて... (2018年10月16日 21時) (レス) id: 93f581e909 (このIDを非表示/違反報告)
＊紫苑＊ - 四季さん» コメントありがとうございます！ブラック本丸のブラック審神者ということで、姿から雰囲気まで"闇"満載です(/ω＼)作者一番の推しである伽羅ちゃん追い詰めて、この審神者に一切の手加減しちゃいけないな...！と、我ながら気合入れました(笑)ぜひご期待ください！ (2018年9月1日 20時) (レス) id: 9bd0eaa6f6 (このIDを非表示/違反報告)
四季 - え、なんなんすか？このクズ審神者。早くこいつが倒されるとこ見てえ…。更新頑張ってくださいね！ホント大倶利伽羅傷つけた時点でブッチーンっていっちゃてるんで、最後どうなるか気になります…。楽しみにしてます！ (2018年8月29日 16時) (レス) id: ae7acc3881 (このIDを非表示/違反報告)
＊紫苑＊ - 慶花さん» ブラック本丸要素は上手く出せないんですけど、夢主ちゃんはこれでもかというほど、序盤で一気に追い詰めましたね(笑)その分、伊達組の登場で緩和させたつもりだったんですけど...！しんどいのがブラック本丸の醍醐味ですから！これからもぜひお楽しみください！ (2018年8月25日 12時) (レス) id: 9bd0eaa6f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊紫苑＊ | 作者ホームページ：http://twitter.com/wakagi116
作成日時：2018年7月5日 17時
