♪第15話 ページ17
私と流星くんは顔を真っ赤にしてうつむく。
沈黙が3秒くらい続いた後、一気にうるさくなった。
「え、今、綺麗って言うたやんな!!」
「照れとるやん!!」
「まさかのカップルっ!?」
「え、待って?歌で告白とかロマンチックすぎひん?」
「しかも今日、七夕の翌日やで?」
「あ、星に願ったら叶いましたぁー的な?」
「藤井の下の名前ってさ」
「おん、流星やで?」
「うわっ。七夕の翌日に流星が公開告白」
「キャー」
「ほんまロマンチックやわぁー」
「いや、ってか、うけるんやけど(笑)」
べ、別に告白ってわけじゃ……。
流星くんはただ私を元気づけたかっただけ。
素直にドキッとしてしまった自分の心に、そうさとす。
それでも。
さっきの歌、
“好きだよ。ねぇ好きだよ。”
ってフレーズあったな。
思い出してまたドキドキしだす。
赤い顔がさらに熱くなっていくのが自分でも分かる。
あぁ……ダメだ……
なんとかおさえなきゃっ……
望「夜光……?大丈夫……?」
隣の小瀧くんが心配そうに私を覗きこむ。
私は真っ赤な顔を見られたくなくてとっさに手で覆った。
『だっ、大丈夫だからっ!』
望「ほんま……?」
『か、顔洗ってくるねっ!』
望「お、おん。」
私がドアの方に駆け出すと、教室中からヒューヒューという声が聞こえる。
流星くんの横を通りすぎるとき、なんだか気まずくて、顔も見ずに「ごめん」とだけ言った。
無意識に学校の中庭に来ていた。
『私は……どうしたら……』
重「月さんっ!」
特徴的な声を聞いて「あの人だ」とすぐに分かる。
けれど私は、声のした後ろの方に振り向かなかった。
重「月さん……まずは、ごめん。」
『……っえ。』
重「俺……いや、俺たち……月さんに迷惑かけてたんやな。ほんま、ごめん……。」
『そんな……謝らないでよ……。』
重「あとな……これは、俺だけのことやねんけどな。」
『……ん?』
重「俺、……月さんのこと、いろいろ調べてん。」
……え?
いろいろ、調べた……?
『……は?』
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フタバ - 神ちゃんの「スイーツが彼女やもん!」て(笑)言うか??(笑)でも面白い!! (2017年8月15日 15時) (レス) id: 5aa66d0593 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 鏡とカーテンです!分かりましたかー? (2017年8月7日 11時) (レス) id: ec49a398ae (このIDを非表示/違反報告)
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