31.突然の目眩 ページ32
〜Aside〜
トランプはキリがいいところで終わらせて、寝る事にした私達。
ベッドに潜って結構時間が経つけど…私は眠れない。
顔を出して2人を見てみると、二人共熟睡していた。
眠れない理由は一つ。
両親…そして、叔父夫婦の事がずっと頭の中をよぎっている、ただそれだけ。
『…母は病気で亡くなった。』
私はそうやって聞かされた。
でもよく考えれば…父の事は一切聞かされていなかった。
突然、私の前から姿を消した。
母の時はお葬式をした。でも父の時は？亡くなった父の姿さえ見ていない。
村人達は『君の父さんは崖から落ちてしまったんだ…』と言っていたけれど……私は知ってるよ？
私の父は崖から『落ちてしまった』わけではない。正しくは『落とされた』なんだ。
……これに絡んで来るのが叔父夫婦、彼奴ら。
村人から聞いた話だと、父と叔父夫婦は仲が悪かったらしい。
とは言っても、叔父夫婦が父を一方的に嫌ってただけなのだけれど。
だから叔父夫婦は父を呼び出して、崖から突き落とした。そして村人達には『自分達の目の前で崖から落ちた』と話したんだ。
その事実を、私は叔父夫婦の方の村人の話から聞いた。正確には盗み聞きしたのだけれど。
『何故父なのか。何のために殺したのか。何故わざわざ崖から落としたのか。』
そう考えると、叔父夫婦が憎くて仕方ない。父が殺された事を知ってから、母の病死さえ計画されていたのでは、と思うようにもなった程に。
今の私の頭の中は、憎くてたまらない、『彼奴ら』の事で埋め尽くされていた。
………考えてるだけで吐き気がする。
私は部屋を出る。そして廊下を歩いてトイレへと向かう。誰もいないそこで一旦落ち着こう。
…でもその途中で目眩がして………………
咄嗟に壁に寄り掛かろうとしたけれど、その時はもう手遅れで。
ガンッ！！
静かな廊下に、そんな大きな音が響いた。それと同時に頭に激痛が走る。
それを最後に意識が無くなった…
〜Chara side〜
夜中、なんとなく目が覚めた。
もう一度寝ようと思っても、中々眠れない。
こういう時は……とりあえず動こう。そう思って、トイレに行く事にした。
部屋のドアを開けて、廊下を歩く。
……ん？薄暗くてはっきり見えないけど…床に何かがある。
近づくにつれ、それは人型であるのがわかって……
それの目の前まで来て、ようやく気付いた。
Chara「A！？」
そこにはAが倒れていた。
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御影双葉(プロフ) - nefyさん» コメントありがとうございます。今後も頑張りますので、ぜひ見て行ってください！ (2017年4月6日 12時) (
レス) id: 33e6ec98fc (このIDを非表示/違反報告)
nefy - 頑張ってください！ (2017年4月5日 22時) (レス) id: 4723fd4634 (このIDを非表示/違反報告)
御影双葉(プロフ) - kannaさん» オリフラの事ですが、本当ですね、気付きませんでした。教えてくださり、ありがとうございます！今後も更新頑張りますので、ぜひ見て行ってください！！ (2017年3月14日 3時) (レス) id: 7895be0f36 (このIDを非表示/違反報告)
kanna - オリフラついてますよ〜 たのしく読まさせて貰ってます 今後も頑張って下さい! (2017年3月14日 2時) (レス) id: 27ee5a8e79 (このIDを非表示/違反報告)
御影双葉(プロフ) - 美秋さん» 美秋さん、コメントありがとうございます！これからも頑張って更新しますので、ぜひ見てくださいね！ (2017年3月1日 23時) (レス) id: d6a085d8cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影双葉 | 作成日時：2017年2月26日 23時
