42話~新一side~ ページ43
俺はすぐにタクシーを呼んでは空港に向かった。
国際便の方に向かうといつも通りの何か言い争いをしている二人を見つけた。
新一「また喧嘩ですか?」
安室「新一君……聞いてくれよ、赤井の奴僕に対してイビキがうるさそうとか言うんだ!」
赤井「実際うるさそうじゃないか……俺は安眠したいんだ……口は塞いでおいてくれ。」
安室「貴様は僕を殺す気か!」
本当にこの人達はどうでもいい内容の喧嘩をするな。
でも、少しは元気になってくれたのかなと安心はしていた。
するとアナウンスが聞こえてきた。
もう行かないといけないみたいで二人ともキャリーケースをもって歩き出した。
赤井「アイツのことを頼んだぞ……新一。」
安室「彼女は……無茶をすぐするから。」
新一「うん……本当にいいの?」
赤井「……あいつも俺達がいると……気持ちが晴れないだろう。」
安室「それに……僕達二人がずっとクヨクヨしてても仕方ないしね……新しい恋でも探すよ。」
そう言ってはいるが二人とも無理をして笑っているのはよくわかった。二人はエスカレーターに乗り込み俺は手を振って見送った。
本当は掛けに出たんだ。
あの封筒の中の写真はAさんが倒れていた時に手に握っていたものだからもしかしてそれで記憶が戻るんじゃないかって。
でも……やっぱり無理だった。
ごめんよ……赤井さん、安室さん。
そう思い振り返り帰ろうとした時俺の肩を掴んできた人がいた。
『赤井さんと安室さんは!?』
新一「A……さん……。」
『私……謝らないと……記憶無くしてごめんなさいって……謝らないと!』
新一「もう行っちゃったよ……二人とも。」
『っ……そんな……。』
そういうとヘナヘナとその場に座り込んでしまった。
思い出したんだ……二人の記憶を。
俺はそれが嬉しかった。
涙を流してしゃがみこんでいるAさんと同じ目線になるようにしゃがんで耳うちをした。
すると驚いた顔をした。
新一「どう?のってみる?」
『……うん!』
289人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
An - いつも楽しく読ませていただいてます!番外編もぜひ読見たいのでパスワード教えて貰えると嬉しいです! (2023年3月28日 2時) (レス) @page49 id: 385854f66d (このIDを非表示/違反報告)
くろ - 素敵な作品でした!番外編もみたいのでパスワードお願いしますm(_ _)m (2022年6月28日 12時) (レス) @page49 id: f9d2266a9a (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 素敵な作品でした!もっと読みたいので番外編のパスワード教えて下さい! (2022年5月4日 22時) (レス) @page49 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - 番外編みたいので、パスワード教えてほしいです! (2022年4月6日 15時) (レス) @page49 id: 9896c6f794 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 素敵な作品ですね!番外編みたいのですがパスワード教えてください (2021年9月9日 15時) (レス) id: 3be6911036 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラブゴリ | 作成日時:2018年2月18日 0時