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40話~新一side~ ページ41

二人を追いかけていったら人気の無い屋上についた。
安室さんは膝から崩れるようにして膝をついて座り込んでいて赤井さんは天を仰いでいた。


新一「あの……。」


安室「ごめんよ……新一君……今は今だけは……情けない大人でいさせてくれないか?」


赤井「悪いな……。」


そう言っている二人の声はかすかに震えていて地面はまるで雨が降ったかのようにその場所誰濡れていった。
俺は何も言えなかった。
いや、言ってはいけないっと思った。
いつもは頼りになる二人の背中がとても悲しくて寂しそうに見えたから。


それから2ヶ月後。
Aさんも退院が出来て今は今まで通りの生活をしている。
俺と宮野は記憶を戻すためにありとあらゆる方法を試したがその度に発作を起こして倒れてしまっていた。
本人もそれは了承得ていてなおかつ本人は大丈夫だと笑顔で言うのがだ、それを見ているコチラとしてはとても辛そうで……。


新一「とりあえず……また違うやり方をしてみるよ。」


赤井「いや、もうしなくていい。」


新一「えっ……」


安室「彼女があんなに辛い思いをしてまで……思い出させる必要は無いよ。」


志保「何を言ってるの……あなた達が世界で一番愛しい人なんでしょ……命懸けで守りたかった人なんでしょ?!」


博士「志保君……。」


赤井「……ボウヤ達には色々やってもらって悪いが……これは二人で決めた事だ。」


安室「それと……当分僕と赤井はアメリカに行くことになってる。」


新一「なんで!?」


安室「この前のジンの脱獄で失態を犯したのは日本の警察……それを手助けしてもらったん分の貸しを返さないといけなくてね……それで代表として僕が向こうで1年間FBIとして活動することになったんだ。」


志保「そんな……急すぎるわ!」


赤井「こうなってしまっては……俺達がそばにいるとかえってアイツの気持ちが晴れないだろう……」


安室「それに……僕達の事を忘れて違う人と恋に落ちた方がいい……彼女のためにも。」


新一「そんなこと……。」


赤井「明日には発つ……ありがとな。」


そう言って二人は家から立ち去っていってしまった。
俺達はただ悔しさとどうすることも出来なかった自分達にいらだちを覚えていた。

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An - いつも楽しく読ませていただいてます!番外編もぜひ読見たいのでパスワード教えて貰えると嬉しいです! (2023年3月28日 2時) (レス) @page49 id: 385854f66d (このIDを非表示/違反報告)
くろ - 素敵な作品でした!番外編もみたいのでパスワードお願いしますm(_ _)m (2022年6月28日 12時) (レス) @page49 id: f9d2266a9a (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 素敵な作品でした!もっと読みたいので番外編のパスワード教えて下さい! (2022年5月4日 22時) (レス) @page49 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - 番外編みたいので、パスワード教えてほしいです! (2022年4月6日 15時) (レス) @page49 id: 9896c6f794 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 素敵な作品ですね!番外編みたいのですがパスワード教えてください (2021年9月9日 15時) (レス) id: 3be6911036 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラブゴリ | 作成日時:2018年2月18日 0時

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