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26話 ページ28

次の日仕事場に来るとルンルンで上機嫌な高崎さんが私の隣のデスクに座っていた。


『おはようございます。』


夢「おはよう、ねぇ聞いて昨日昴さんが送っていってくれたんだけど去り際に抱きしめてくれてそれも深いキスまでされちゃった。」


『っ!……そうなんですか、良かったじゃないですか。』


夢「ふふっ…昴さんのキス最高だった。」


『……私向こうの書類整理してきますね。』


夢「……ふふっ。」


書類が沢山ある倉庫に来ては胸に手を抑える。
どうしてこんなにも胸が痛くて泣きそうなるのだろうか。
赤井さんが誰にキスをしたって私は彼女じゃないから関係ないのに。
溜息をつき書類の整理をしていく。
もう夜になり残業を終え帰ろうと思い歩いていてふと梓さんに会いたいなと思いポアロに向かうことに。
ポアロの前まで行きドアを開けようとした時ドアのガラスから見えたものに目を見開いた。
零さんと高崎さんがキスをしていたのだ。
零さんは私に背を向けているのだが高崎さんと目が合っていたたまれなくなりその場を走り去った。
走って走っているうちに雨が降ってきた。
それでも構わず走って途中で何かにつまづき転んでしまって足を見るとパンプスのヒールは折れてタイツは破れてしまい膝は擦りむいて血が出ていた。


(なんか……もう嫌になるな。)


私はパンプスを脱いで裸足で道を歩き家に着いた。
びしょびしょに濡れたジャケットを脱ぎ崩れるように座り込んだ。
なんで私悲しんでるんだろう。
なんでこんなにも涙が出てきてしまうのだろうか。
2人の彼女でもないのに。
結婚の約束なんて忘れてるだろうし……まず私本当は小学一年生。
今の姿がどうであれいつかは元の姿に戻る運命。
2人がこんな小学生を相手にするわけがないのだ。
叶うわけがない。
私のこの想いは。
自分の気持ちに嘘をつき続けたけど高崎さんの話を場面を見てもう嘘がつけなくなってしまった。





私は……2人のことが……大好き。

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宿敵さん - とっても面白いです!!更新楽しみに待ってます!!! (2018年4月10日 21時) (レス) id: 65d2e31131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラブゴリ | 作成日時:2018年3月25日 0時

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