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「伏黒って伏黒!?」
「伏せ字の"伏"に黒目の"黒"!?」
訳のわからないことを言いながら私に詰め寄ってくる野薔薇と虎杖
『伏黒は伏黒だよ。てか、先生知ってて聞いたんじゃないんですか?』
さっき一緒に驚いていた先生に質問を投げかける
「櫻井スズじゃ無いのは知ってたけど伏黒は初耳」
「お、お、落ち着け、ここに伏黒恵ってやついるけど無関係だ、絶対」
「だ、だよなぁ!?」
「なんで俺よりオマエらの方が慌ててんだよ」
『残念ながら伏黒と私、無関係じゃないよ』
「今日エイプリルフールじゃ無いわよ!?」
「冗談だったらぶっ飛ばすかんな!?」
リアクションが最高な二人を放っておいてどういうことだ、と伏黒
『いつかは言わないといけないなぁって思っててそれがバレるのが早かっただけだから話すよ』
騒いでいた同級生二人は静かに私を見、五条先生は拘束を解いて、黒板に寄りかかった
『私の母親は呪力が一切なくて、禪院家を追放された禪院結ゆい』
そう言うとピクッと顔を動かした五条先生
「先生、何か知ってんの?」
「禪院結は知ってるよ。僕が一度助けた人だ」
『伏黒、アンタの父親と私の母親、兄妹だったんだよ。正真正銘のね』
「…は?」
驚いたように目を見開く伏黒くんを他所に私は過去のことを思い出しながら喋り始めた
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作者名:スズ | 作成日時:2022年4月29日 17時