ふしぎな世界【オリジナル】 (ページ16)

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第15話ページ16

「…で、お前らマオに何か言われてるか？」
「何か…？うーん…命の保障をするっていうのと、ここのボスを倒せば私達の世界に帰れるってことくらいかしら」
ユウの質問には亜美が答える。
「マオは倒れたからとりあえず、俺が代わって命の保障はしてやるよ。あんまり戦いは手伝えないしな」
「え、なんで？」
「んー…マオおぶってるし…それにお前らが自分たちの力でボスを倒さないと効果がないんだ。そのためのレベル上げもかねて、だな。さっきみたいなレベルの違いすぎる奴が現れたら手伝うけど。」
まあさっきのはバグレベルの相手だったけどな、とユウは付け加える。
「自分たちの力かぁ…うん、頑張る！」
「じゃないと帰れないってことよねぇ…」
「そうなるな。頑張れー」
人事かよ！…そうなんだけど！
「んで、次の教室、どこ行くんだ？」
そうだった、行かないと。
「お姉ちゃん、どっか行きたいとこある？」
「いや、もう図書室も行ったし、あとは何でもいいわよ。こっちがわから一つ一つ回ればいいんじゃない？」
「賛成！それでいいかなユウ」
「っていうか、俺から離れなければどこでも大丈夫だと思うぞ」
ユウが若干ドヤ顔を見せてくる。そこで前から気になっていたことを聞いてみる。
「そういえば、マオってどのくらい強いの？」
「俺の数十倍」
即答だった。
「え、あの化物を轟音とともに消したユウの！？数十倍？！！？？」
「…ああ、2～30倍くらいだな。マオが起きた時の暴走なんかはマオが強すぎて止めるの大変なんだよ」
「うわぁ…」
「さて。そろそろ行くぞ」
ユウの言葉を合図に、私たちは歩き出した。