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現在_12:00
シエスタだ
この時間帯になるとこの国ではブティックだって本屋だって休む
以前そう主張したのは紛れもなくグイード・ミスタ本人だった
そして現在、彼はまた同じ事を言っている
「ミスタ、いい加減にしてくださいよ。Aが時間に厳しいのをアンタ知ってるでしょう!」
「いいや、アイツが俺たちと何年一緒にいると思ってンだオメーはよォ!大丈夫だよォ、誠心誠意謝ればアイツも許してくれるッ」
フーゴとミスタは狭い車の中で一触即発になりかねない程度の口論を続けていた
ジョルノからの指令を受けた後日、任務遂行の準備も整ったので別任務の帰りであるAを迎えに行ってからそのままアパートへ直行するとミスタはAに連絡を入れた
Aは時間に非常に厳しい、一分一秒たりとも待たせてはならないのだ
待ち合わせ時間は12:00、そして現在の時間は12:01
時計を見るフーゴの顔がみるみる青くなっていく
「あ...あ、ミ、ミスタッ!一分も過ぎてしまったぞッ!?お、お前は!何をしているんだッ〜!」
ミスタは呑気にも彼のスタンド、セ ックス・ピストルズへと昼食を与えていたのだ
フーゴはその様子を見て顔を青色からみるみる赤色へと変える
フーゴの顔には"怒り"が浮かんでいた
「ちょっ!フーゴこんなところでキレるんじゃあね〜ッ!ピストルズ、急いで食え!Aに..."マジェスティ・ガール"に殺されても良いのかよォ〜!!」
フーゴはミスタにサラミを切るために使っていたナイフを突き刺している
フーゴは人よりも沸点が著しく低いという変わった性格をしていたのだ
そしてピストルズは口々に文句を垂れていたが、Aの名前とその"マジェスティ・ガール"という単語を聞き取ると『ヤベェ!』『急げ!』と声をあげ、焦り始めた
ミスタはピストルズが食べ終わったのを確認すると勢いよくアクセルを踏んだ
怒りに満ちたフーゴの体が座席へ打ち付けられる
「うぐっ」
「フーゴ!いつまでもキレてんじゃあねーぞッ!テメーはAにする言い訳を考えてろッ」
体を打ち付けたショックか、よく分からないがフーゴは平静を取り戻し、フンと鼻をならして再び時計に目を落とした
「しかし、Aのスタンド_"マジェスティ・ガール"に攻撃されるとなれば幾ら僕たちでも恐らく敵わないな」
「なっ!演技の悪いこと言ってんじゃあねェぞ!」
現在12:10_
それも案外あり得るかも、とフーゴは身体中に悪寒が走るのを感じて一つため息をついた
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泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね!了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます!字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか?無理でしたら構いません! (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜!ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます!リクエスト了解です、ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした!もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか?更新、がんばってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして!ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です!(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいみ | 作成日時:2018年11月14日 22時