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ドクドクという激しい心拍数と傷口の内臓の焼けるような痛みに堪えながらAはスタンドを発現させる
毒の生成は既に完了しているのか、スタンドのガスマスクから紫煙が立ち上っていた
「A!まさかここでそれを使うつもりですか?」
「フーゴ...私のスタンドは解毒剤さえ飲んでいればもし攻撃が跳ね返ってきても数分は持つはず」
ナランチャは既に気を失っていて身体中傷だらけで出血もしている
Aも既に三ヶ所に銃弾を喰らっているため時間との勝負だった
「この闇さえ払えればミスタも相手に銃弾をぶちこめる...私の毒で恐らく」
Aは闇の中に一歩踏み込んでスタンドで辺りに次々と拳を振るっていく
「マジェスティ・ガール!!」
マジェスティ・ガールの振るった拳からは毒ガスが大量に排出される
ミスタ達に解毒剤を飲ませ、ガスを直接吸い込まないようにマスクをさせた
いくら解毒剤を飲んでいても、元々マジェスティ・ガールの排出する毒ガスは毒蛇の持つ毒よりも強力でものの数分で死に至ってしまうものなので体が痺れて動けなくなってしまうのだ
「これで相手が近くに居るのならばこの能力は解除される...はず、そのときは、ミスタ、フーゴ...よろしく」
Aは力尽きたようにその場に倒れる
ミスタはその肩を咄嗟に抱え、ナランチャのそばに横たわらせた
「俺は_まだブチャラティのチームに入って数日だ...だがッ今A、ナランチャ、フーゴ_お前らを信頼したッ!そして俺はお前らの為に殺るぜッ」
紫煙の広がる闇の中でミスタが再び拳銃を構える
フーゴも頷いてパープル・ヘイズを出すと臨戦態勢に入った
「_うッ」
「今の呻き声ッ敵のヤローだなッ!」
闇の奥から聞こえてきた苦しそうな男の呻き声に過敏に反応したミスタは迷いなくその引き金を3発引いた
銃声と共に人間の肉体を貫通したような生々しい音が聞こえる
するとすぐに深い闇が晴れ、綺麗な夜空と街灯の明かりが彼らを照らした
「はぁッ_はぁッ」
「オメーか、スタンド使いの野郎は」
男は喉や顔を掻き毟りながら泡を吹き、白目を向いていた
Aのスタンドの毒が効いているようだ
ミスタは自分の放った弾丸が貫いた男の傷痕をブーツの踵部分でグリグリと刺激しながら男に冷たい視線を向ける
潔白な彼のブーツが赤黒い血生臭さを纏う
「さァ_吐いてもらおーか」
冷徹で底の無い闇のような瞳でミスタが男に詰め寄る
男はそのミスタの瞳に自分のスタンド能力を重ね戦慄した
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泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね!了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます!字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか?無理でしたら構いません! (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜!ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます!リクエスト了解です、ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした!もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか?更新、がんばってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして!ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です!(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいみ | 作成日時:2018年11月14日 22時