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「やぁ、A」
美しく品のある優しい声が頭上から降ってきた
Aは目を細めて彼を見る
Aはあまりの美しさと歳に似合わぬ妖艶さに毎度声が出なくなる
これはAに限らず部下の間では当たり前のことだった
「ジョジョ...Buona sera」
「Buona sera_皆集まったみたいだ」
皆、という言葉を聞いてAは辺りを見回した
背後から新パッショーネの副長である『グイード・ミスタ』とAの直結の部下にあたる副総幹部の『パンナコッタ・フーゴ』が現れた
「俺たちがお前を暗殺する為のassassinoならお前_殺られてたぜ」
「そうだな。今日はちょっとおかしいかもしれない」
「昨日飲み過ぎたんですよ」
A達の会話にジョルノは軽く頷き階段から一歩、また一歩と地上へ降りてくる
その姿は_まるで天から降りてくるディオの様でAは体が痺れるような感覚に酔しれる
ジョルノはAの至近距離で足を停めてAの顔をじっと覗き込んだ
その彼の相変わらず澄んだ綺麗な瞳だ、とAは感服する
「警戒心が疎かなのは気になりますね。何かありました?」
「昨日飲み過ぎたって言ったろ。二日酔いだ、多分な」
「そうだといいのだけれど」
軽々しい態度で笑うミスタに横目で呆れた視線を送って、再びジョルノへ視線を戻す
「それで_要件とは」
Aの早く本題に入りたいという意図を察してか、ジョルノは前置きの雑談を終わらせ、あるボイスレコーダーをAとフーゴ、ミスタの前に差し出した
「えと、これは_?」
フーゴが一応、というようにジョルノへ尋ねる。
「よく聞いてくれた、フーゴ。これはボイスレコーダーだ」
「そんなことァ見りゃ分かる、俺だって分かるぜ。それが一体どうしたっつーんだよ」
ミスタがそう尋ねるがジョルノはA達に何処から用意したのか、出来立ての暖かいココアを出して椅子に座るよう命じた
大人しく三人は言われた通りに座った
Aは座り心地の悪いその椅子に、いつか護衛チームの時に使用していた、ココ・ジャンボという亀の乗り物の中にあったソファを思い出した
_あれは凄く気持ちの良い椅子だったな
もう一度あの気持ちの良い椅子で、とココアを飲みながら思い出に耽っていたAを隣のミスタがちょん、とつついて我に返った
その様子を見て微笑んだジョルノがもう一度机の上に例のものを差し出した
訝しげにそれを見るとジョルノは聞けば分かるよ_とボイスレコーダーのスイッチを押した
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泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね!了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます!字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか?無理でしたら構いません! (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜!ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます!リクエスト了解です、ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした!もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか?更新、がんばってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして!ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です!(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいみ | 作成日時:2018年11月14日 22時